2007年3月3日(土)「しんぶん赤旗」

学費値上げ阻止へ運動

国立大据え置き大きな成果 全学連が大会


 学生の自主的組織、全日本学生自治会総連合(全学連)の第五十八回大会が二日、三日間の日程で都内で始まりました。

 冒頭、西川治委員長があいさつし、今春の国立大学授業料の値上げをくいとめ、据え置きにさせたことは三十年ぶりであり、「画期的な成果」だと強調しました。この一年間の経験を交流し合い新しい方針を練り上げようと呼びかけました。

 世界でも異常に高い日本の学費値上げをストップさせ大学予算の増額を求める請願署名は二万二千人分集まり、昨年八月には全学連の代表が国連人権小委員会に出席し高学費の実態を訴えました。また、「学費・就職難黒書2006」を作成し、それを手に文部科学省に申し入れをおこない、「授業料をこれ以上値上げしないというのはもちろんだ」などの回答を引き出してきました。

 各大学ごとの学長らへの働きかけなど学内外の世論を変える運動の成果です。

 大会初日は、伊藤塾塾長の伊藤真さんが「憲法と学生生活」と題して講演しました。

 二日目と三日目は、「雇用と格差社会」「大学改革」などのテーマごとの分散会や、全体会が開かれます。


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