2007年3月3日(土)「しんぶん赤旗」

生かそう憲法 守ろう9条

改憲手続き法いらない

東京・日比谷 2千人が唱和


 安倍政権が五月三日の憲法記念日までにも改憲手続き法案を成立させようとする緊迫した情勢のなか、「二〇〇七年5・3憲法集会実行委員会」は二日夜、「STOP!改憲手続き法案」を掲げた集会を東京・日比谷野外音楽堂で開きました。

 「憲法改悪のための国民投票法案はいらない」のプラカードを手に憲法団体や市民・女性・宗教団体の二千人が集まり、「改憲手続き法案を廃案にしよう」と国会に向けて唱和を響かせました。

 「まがりなりにも日本が戦争してこなかったのは、憲法の持つ力。ごまかして低いハードルをつくり憲法を変えようなんて許せない」と川崎市の「生田九条の会」の男性(70)。神奈川県の茅ケ崎革新懇の男性(64)は「市内十一団体に集会参加を申し入れてきました。どうしても手続き法をくいとめたい」といいます。

 主催者あいさつで「許すな!憲法改悪市民連絡会」の高田健氏は、五月三日の憲法集会を開いてきた実行委員会が集会のみでなく共同行動を重ね、「九条の会」が全国につくられていると紹介。共同の力で法案を阻止しようと呼びかけました。

 日本共産党の笠井亮衆院議員、社民党の福島瑞穂党首が国会報告。笠井氏は、情勢は緊迫しているが、同時に改憲を望まない国民の声は強く、矛盾も深まっていると指摘。手続き法案が、二割程度の賛成で改憲でき、テレビやラジオの広告も大金を使える側が有利になるなど、改憲派に都合のいい内容となっているとのべ、ひどい中身を国民に知らせていこうと訴えました。

 日弁連憲法委員会事務局長の菅沼一王弁護士がスピーチ。最低投票率が決まっていないことや、自由な論議に制限があるなど、手続き法案の問題点を解明しました。

 コント劇団のザ・ニュースペーパーが安倍首相にふんして、支持を失っていく政策、姿勢をユーモラスに演じました。


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