2007年3月2日(金)「しんぶん赤旗」

「イラク」後テロ7倍

米誌 “開戦失敗だった”


 【ワシントン=山崎伸治】いわゆる「聖戦」(ジハード)を掲げる組織によるテロ活動が、米国のイラク開戦後、約七倍に増えているとする研究結果が明らかになりました。イラク戦争で世界が安全になるどころか、むしろテロを呼び起こしていることを裏付けています。

 これはニューヨーク大学法学部のピーター・バーゲン、ポール・クルックシャンク両研究員によるもので、米隔月刊誌『マザージョーンズ』(〇七年三・四月号)に掲載されました。

 民間研究機関のデータベースを使い、同時多発テロの翌日(〇一年九月十二日)から〇六年九月三十日までの約五年間に「聖戦」を掲げる組織が起こしたテロ活動を、イラク開戦(〇三年三月二十日)の前後で比較したものです。

 その結果、開戦前は年平均二十八・三件だったのが、開戦後は年平均百九十九・八件と607%も増えていました。犠牲者も開戦前の年平均五百一人から、開戦後は年平均千六百八十九人へと増えています。

 その大半がイラクとアフガニスタンで起きたものですが、それを除いても、テロ活動の件数は35%増えています。

 この結果について、両研究員は「ブッシュ大統領の主張とは裏腹に、ジハーディストはイラク戦争があるからといって、米国とその同盟国を狙うのをやめてはいない」と分析。「過去三年間に、ジハーディストによるテロで殺された米国の民間人はほとんどいなかったが、これが単純に今後も続くとは考えられない。長年にわたって、イラクでの失敗の結果と隣り合わせとなるだろう」とイラク戦争の失敗を指摘しています。


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp