2007年3月1日(木)「しんぶん赤旗」

ビキニデー全国集会

「非核日本宣言」を

原水協が運動よびかけ


 「すみやかな核兵器廃絶・被爆者支援、非核と憲法九条の輝く日本へ」を掲げ、原水爆禁止日本協議会は二十八日、「3・1ビキニデー全国集会」を静岡市内で開きました。全国から九百人が参加。全体集会の後、五つの分科会や青年フォーラムで論議しました。

 基調報告した高草木博事務局長は、世界が平和で公正な秩序に向けて大きく踏み出すなか、日本政府が逆流の側にたち、憲法まで破壊しようとしていると批判。日本政府に核兵器廃絶の提唱と非核三原則を「非核日本宣言」として国連と各国に通告させる運動を展開しようと呼びかけました。

 八月の原水爆禁止世界大会に向け、(1)「すみやかな核兵器の廃絶のために」署名を中心に世論を広げていく(2)「非核日本宣言」の運動はじめ非核平和のための全国行動(3)原爆症認定集団訴訟支援など被爆者援護―を提起しました。

 「横須賀(住民は)ますます元気」の横断幕やタペストリーを手に全国の代表が登壇し、「雨の日も風の日も続けている六、九日の署名行動が市民の反響を呼んでいる」(熊本市原水協)などと発言。平和行進のようすを会場で再現した愛知県代表や被爆体験の継承に挑戦している広島と長崎の青年に大きな拍手がおきました。

 「ビキニ事件は終わっていない」とビキニで被災した第五福竜丸の元乗組員、大石又七さんが訴え、日本被団協の田中熙巳事務局長、日本共産党の緒方靖夫副委員長が来賓あいさつしました。

 会場には多くの青年の姿がありました。長野県の女性(20)は「集会に誘われるまでビキニ被災なんて知りませんでした。日本の私たちに求められているのは、広島、長崎、ビキニの経験を広げていくことですね」と語りました。


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