2007年2月26日(月)「しんぶん赤旗」

ゆうPress

みんなで悩んで学んで元気!

センセのがっこ。

研修会に全国から青年教職員 京都


 「すごい参加者にびっくり。仕事への見通しがでてきました」「最近、うまくいかないことがたくさんあったけど、元気がでました」―。若い教師たちが全国から集まって学び、交流した「センセのがっこ。―全国版―おいでやす京都」(全日本教職員組合主催、二月三、四両日)。参加した若い教師に仕事への思いや感想を聞きました。(伊藤悠希)


 「センセのがっこ。」の実行委員としてかかわってきた小学校教諭の男性(26)=京都府=は、先生になる前の先生のイメージはドラマの「金八先生」や「GTO」だったと話します。しかし、それは「あくまでドラマ」でした。

 四月に初任者が全員集まって行われる「辞令交付式」。辞令を渡される前に「君が代」を六、七回練習させられました。「明日から先生になるのになんだこの声は。もっと大きい声で」と怒られながら繰り返し歌いました。「これが学校の先生なのか。辞めたい」と思いました。

 B4判の書類を一枚作るのに管理職との間を六往復。半日かかりました。管理職のOKが出ないと提出できないからです。

 残業だけで月に百六十時間は超えました。始業式から一週間で「死ぬ」と思いました。一学期で八キロやせました。

★組合と出合い

 「辞めたい」と思い、同じ学校にいた教職員組合の先生に相談すると「そうだろ」という言葉が返ってきました。京都教職員組合の青年教研集会でも…。「おっ。同じこと思ってる人おったんや」と、組合青年部の活動に積極的に参加するようになりました。

 組合に加入したのは一年目の八月。両親が教師で、ともに組合員でした。初めのころ、組合のことは警戒していました。何をしている集団かわからなかったからです。

 職場には、若い教師が「おかしいことはおかしい」と気軽に言える雰囲気はありませんでした。組合員が言うことは当たり前のこと、人間として普通のことを言っているだけだと気付くようになりました。「恥ずかしがること、がまんすることもない。ありのままのことを言うて受けとめてもらえる」

 青年部の活動では学級づくりや子どもとのかかわり方の話を聞いたりしました。一緒に学ぶ仲間と過ごす時間も大切なものになりました。「何かを得られなかったら参加しませんよ。それだけのものがここにあるんだってことがわかった」

★予想以上の数

 組合の姿を多くの青年教職員に知ってもらいたいと「センセのがっこ。」では中心メンバーとして奔走。今回、同じ地域から参加した若い先生は予想以上の数でした。

 専門は数学科です。「組合の組織活動は右上がりの曲線。なかなか組合に入ってくれませんが、急にがばっとくると信じてやってます」

 先生を続ける理由は「人と接するのが好きなので。子どもと一緒に過ごすのが好き」。

 「僕がいたことで子ども、親、同僚に何か影響を与えられたら。それが仕事のやりがい。苦労はたくさんあるけれど、プラスに考えていきたい」


職場では話せない

 大阪府の小学校教諭の女性(28) 職場には話し合う雰囲気がありません。日々の仕事に追われると、この仕事はしたかったことなのかなと思ってしまいます。休職する人も増えているし、ますます大変になりそう。教材・授業研究をする時間が取れません。いろいろ実践したいのですが時間と気力が奪われるという感じです。「センセのがっこ。」のような研修会は「教育ってそういうものだった」と考え直すいい機会になりました。

非常勤でかけもち

 京都府の中学校講師の20代男性 非常勤で2校をかけもちしています。国保料、国民年金も自分で払います。ボーナスもありません。

 生活は大変ですが、授業はおもしろい。高校生のころ、悩んでいたときに親身になって相談にのってくれた先生が目標です。井筒監督のメッセージは「自由にやれ。子どもはそれぞれ違うんだ」ということと受けとめました。


力量を高めたい

井筒監督も講演

 職場での管理が強まるなか、とくに青年教職員は悩みや苦しみを抱え、学校を辞める新採用者も増えています。「センセのがっこ。」は、青年教職員たちの「教育の力量を高めたい」「組合活動のイロハを学びたい」という要求に応えようと開かれているもの。仲間を誘って参加したり、ベテラン教師が青年を連れてくるなど職場で大きな反響を呼んでいます。

 今回の「センセのがっこ。」には、全国から約750人の教職員らが参加しました。映画監督の井筒和幸さんの全体講演会は大反響。600人を超える人が、井筒監督の憲法への思いと教職員へのメッセージに耳を傾けました。

 講座は「学校へのイチャモン」(小野田正利大阪大学教授)「だからあなたはだまされる―科学的思考のススメ」(安斎育郎立命館大学教授)「だからいま、憲法!」(小森陽一東京大学教授)など2日間で18。学びたい授業を選択する形をとり、参加者に確信を与えました。

 「センセのがっこ。」全国版はこれまで長野、山口、東京など各地で開催。各県、地域では工夫を凝らしてローカル版を開いています。


お悩みHunter

高3で身長168センチもっと背高くしたい

  僕は高校三年生で身長が一六八センチです。中学から背がほとんど伸びてなく、成長が止まったみたいです。僕より小さかった友だちたちに追い越されて悔しいです。父親も背が低いので、同じようになりたくないと思い小さいころから牛乳を飲んで運動もやってきたのに…。父親は「身長なんか気にするな。気合だ!」といいますが、やっぱり、背が高いほうがいいです。(男性、18歳。東京都)

「ありのまま」と向き合おう

  あなたの背が高くなりたいという気持ちはよく伝わってきました。しかし、残念ながら私はあなたの背を伸ばす方法を知りませんし、おそらく誰もあなたの背を伸ばすことはできないでしょう。そのことは、あなた自身が一番よくわかっているはずです。

 世の中、本当に不公平だと思うことがたくさんあります。悔しい思いもあるでしょう。

 誰もが、人にはわからないコンプレックスを持っているのではないかと思います。悩みとは無縁に見える人でも、心の中には、いろいろな葛藤(かっとう)があるのではないでしょうか。

 あなたの願望はわかりますが、まずはありのままの自分と向き合ってください。

 たしかに、背の高い方がいいこともあるでしょう。でも、あなたが望むものは、本当に背が高くなければ手に入らないものなのでしょうか。そんなことはないと思います。

 自分の足りないところは、ほかの何かで埋めていきましょう。「不公平の壁」は、努力で克服できないことはないはずです。

 人より努力が必要だと思ったら、「なんで自分ばっかり!」って思うときもあるかもしれません。でも、なりたい自分に近づけたら、きっと自分に自信が持てるはずです。


第41代日本ウエルター級チャンピオン 小林 秀一さん

 東京工業大学卒。家業の豆腐屋を継ぎながらボクシングでプロデビュー。99年新人王。03年第41代日本ウエルター級チャンピオン。


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