2007年2月19日(月)「しんぶん赤旗」
子ども「幸福度」 米・英が最下位
日本、孤独感じる子3割
ユニセフ調査
国連児童基金(ユニセフ)イノチェンティ研究センター(本部、伊フィレンツェ)が十四日に公表した子どもの「幸福度」に関する報告書で、経済開発協力機構(OECD)加盟二十一カ国のうち米国が二十位、英国が最下位にランクづけされました。米ナショナル・パブリック・ラジオは十五日のニュース番組で「米国と英国は子どもが生活するには先進国で最悪の場所」と報じました。
調査は「物質的な幸福」「健康と治安」「教育」「家族や仲間との関係」「行動と危険」「主観的な幸福」の六つの指標の四十項目について、OECD加盟二十五カ国と非加盟国八カ国を総合評価したものです。
このうち比較に十分なデータがそろったOECD加盟二十一カ国の中で、子どもが最も幸福とされたのはオランダで、続いて北欧諸国が並んでいます。
報告書は「国民一人当たりの国内総生産(GDP)と子どもの幸福には密接な関係はない」と指摘。「どの国にも対処すべき弱点がある」としています。
米国は「教育」の十二位が最高で、「物質的な幸福」は十七位、「家族や仲間との関係」「行動と危険」がそれぞれ二十位、「健康と治安」が最下位でした。
英国は「家族や仲間との関係」「行動と危険」がそれぞれ二十一位。
項目ごとのデータを見ると、米国は貧困世帯の子どもの割合が21・7%と最高、乳児死亡率も出生千人に対し七・〇人とポーランドと並んで最高となっています。
米英両国の状況について、報告書作成に携わった英ヨーク大学のブラッドショー教授は「両国に共通しているのは、非常に大きな不平等と、それに伴う子どもの貧困、家族や子どもに対する不十分な(行政)サービスだ」と指摘。「両国とも、大陸の欧州諸国ほど子どもに投資していない」と述べています。
なお日本は、データが不十分なためランク付けはされていませんが、項目ごとのデータでは、「自分は孤独だ」と感じる十五歳の子どもの割合が29・8%で、平均の7・4%をけた違いに上回っているのが特徴です。(ワシントン=山崎伸治)

