2007年2月15日(木)「しんぶん赤旗」

憲法生かし 福祉優先に

自公民が支える

石原都政転換

吉田知事候補が公約


 吉田万三都知事候補(革新無所属、日本共産党推薦)は十四日、東京都庁内で記者会見し、都政改革プラン「憲法を都政にいかし、税金のムダづかいをやめて、くらし・福祉最優先の東京をめざします―三つの転換と六つの重点公約」を発表しました。


写真

(写真)政策を発表する、吉田万三都知事候補(中央)=14日、都庁

 会見で吉田氏は「石原慎太郎知事の都政私物化、豪華海外出張の問題がマスコミでも取り上げられている。大型開発優先、暮らし、福祉後回しの都政が、石原都政で加速され、極端な福祉・医療の切り捨てが進んでいる。政策の中身でも進め方でも、いま都政を変えなければならない」と強調しました。

 都政改革プランは、石原都政の八年間について「住民のくらしや福祉を守るという自治体の仕事をあとまわしにして、さまざまなゆがみを広げている」と批判し、「都議会では、この都政を自民、公明、民主、ネットなどが支えている」と指摘しています。

 これに関連して、同席した日本共産党の渡辺康信都議は、都議会の民主党について「自民党、公明党とともに、石原都政の推進役となり、予算にも100%賛成している」とのべました。

 「六つの重点公約」では、石原知事の都政私物化と豪華海外出張などの税金の無駄遣いを改めてガラス張りの都政にし、税金の使い方を都民本位に切りかえ、都独自の高齢者医療費助成制度の創設や寝たきり高齢者への月一万円の福祉手当支給、シルバーパスの所得に応じた負担への改善、中学生までの医療費無料化など、石原都政が壊した福祉を立て直していくとしています。

 また、「日の丸・君が代」の強制など教育基本法改悪の先取りでゆがめられた東京の教育の改革を目指し、憲法に基づいた教育行政の推進、石原都政が拒否している三十人学級の実施を公約。まちづくりでは、緑と環境を優先し、災害に強い東京へ都市政策を転換するとし、五輪東京招致の名による大型開発計画を抜本的に見直すとともに、招致計画は白紙に戻すことを掲げています。


吉田万三候補の都政改革プラン(骨子)

 吉田万三の「都政改革プラン」=「憲法を都政にいかし、税金のムダづかいをやめて、くらし・福祉最優先の東京をめざします―三つの転換と六つの重点公約」

 都民本位で元気な東京へ三つの転換

 一、都政の私物化、税金のムダづかいを許さず、都民の声が生きる都政に転換します

 二、大型開発中心の都政から、くらし・福祉優先の都政に転換します

 三、憲法否定の石原都政から、憲法を都政の中心にすえる都政に転換します

 くらしやすい東京をつくる六つの重点公約

 一、“黙っていられない”都政の私物化とムダづかい ガラスばりの都政を実現し、税金の使い方を都民本位に切りかえます

 二、負担増と格差社会に苦しむ都民のくらしを応援し、安心して働きくらせる東京をつくります

 三、子どもたちのすこやかな成長をはぐくむ教育に改革します

 四、中小企業を応援し、地域経済の活性化をすすめます

 五、緑と環境を優先し、災害につよい東京へ、都市政策を転換します

 六、憲法をまもり、基地のない、平和な都市東京をめざします

■くわしくは、吉田万三ホームページへ→http://www.manzo-y.jp/


もどる
日本共産党ホーム「しんぶん赤旗」ご利用にあたって
(c)日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 TEL 03-3403-6111  FAX 03-5474-8358 Mail info@jcp.or.jp