2007年2月12日(月)「しんぶん赤旗」

石原知事 意味不明の作り話


 東京都の石原慎太郎知事が十一日のテレビ朝日「サンデープロジェクト」で、耳を疑うような作り話で、「しんぶん赤旗」を攻撃しました。

 石原知事の四男を重用して都政私物化の批判を浴びている若手芸術家育成事業・トーキョーワンダーサイトに関連してのものです。「『赤旗』に書くという記者」が取材にきたといい、「税金を使って育てたアーティストをこのごろ、外国とか日本の画商が扱うようになった。けしからんじゃないか」といったというのです。そして「絵画の流通って、そういうもんでしょ。それを知らずにばかなことをいう」とおおげさに怒って見せました。

 「『赤旗』に書くという記者」というのが何とも意味不明。「しんぶん赤旗」には都政問題を取材する外部のライターなどいません。石原知事は、知事の問題を取材する記者は全部「赤旗」に見えてしまうのでしょうか。

 石原知事が妄想「創作」で「赤旗」を攻撃するのは今回がはじめてではありません。二〇〇〇年に雑誌『諸君!』十一月号で、現実には存在しない「『赤旗』記者とのやりとり」なるものをつくりあげて攻撃するという世にも不思議な「物語」を掲載して、ひんしゅくをかいました。

 石原知事の豪華海外出張、都政私物化、公費による飲食接待などを追及する「赤旗」になんとか傷をつけたいとの思いが生み出した妄想のようですが、「創作」は小説の世界だけにしてもらいたいものです。(紀)


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