2007年2月10日(土)「しんぶん赤旗」

石原都知事 税金飲食1615万円

7年間155回 接待相手は闇の中

党都議団の調査で判明


 石原慎太郎東京都知事が公費を使って側近や自民党政治家らと行っていた飲み食いが二〇〇〇年四月から〇六年末までの七年間で百五十五回、千六百十五万円にのぼっていたことが九日、日本共産党都議団の調べで明らかになりました。(東京都議会議員団ホームページに全文)


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(写真)石原都知事の無駄遣いの問題で記者会見する(左から)大山とも子、曽根はじめ、渡辺康信、吉田信夫、清水ひで子、古館和憲の各都議=9日、都庁

 日本共産党都議団が入手した情報開示文書などによると、知事交際費支出のほとんどは、石原知事と側近の浜渦武生副知事(現都参与)、高井英樹特別秘書らによる飲食・接待が占めていました。一回の接待で明らかにされる相手の名前は一人だけで、後は「闇(やみ)の中」です。

 また、知事がトップダウンで都政に持ち込んだ羽田空港再拡張や秋葉原再開発、新銀行東京、米軍横田基地の軍民共用化など、都が本来支出する必要のない費用を支出した事業や、都民の強い批判があがった事業が、これら密室の宴席で話し合われるという「宴会政治」が行われていたことも浮き彫りになりました。

 なかでも、石原知事と元運輸省官房長の棚橋泰都参与ら八人で計三十四万一千九十二円(一人あたり四万円余)を支出した〇三年五月の飲食では、羽田空港再拡張にからむ話し合いが行われました。都側は相手の氏名も地位も明らかにせず、今年一月の東京地裁判決は「老舗料亭を利用した単なる接待と疑われてもやむを得ない」と、違法の判断をくだしています。

 さらに、政治家や公務員など都の交際費支出基準にも違反する「飲み食い」が繰り返され、都が接遇する側だと主張する参与を除いても二十回、百五十三万円を支出。自民党国会議員の私的グループの結成の会合も交際費で飲食していました。

 都庁で記者会見した日本共産党都議団の吉田信夫幹事長は「知事は、退職金を含め報酬だけで年平均四千万円近い収入を得ている。こういう飲み食いは私費でまかなうべきで、返還すべきだ。知事は交際費での飲食の全容を明らかにすべきで、知事の都政私物化問題を都議会で徹底的に追及していく」と語りました。

表

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