2007年2月9日(金)「しんぶん赤旗」

イラクで情報員射殺

伊検察、米兵を起訴

米は引き渡し拒否の構え


 【パリ=浅田信幸】イタリアからの報道によるとローマの検察当局は七日、二年前にイラクで伊情報機関員を銃撃し、殺害した罪で米国のマリオ・ロザーノ兵士を起訴しました。ミラノ検察当局でもテロ容疑者の不法な拘束と国外移送があったとして米中央情報局(CIA)員二十六人の起訴を検討中といわれ、米伊関係に新たな緊張が生まれています。


 イラクで殺された情報機関員カリパリ氏は二〇〇五年三月、武装勢力による拉致から解放された女性記者ズグレナ氏を護送し、バグダッド空港に向かう途中、米軍のパトロール隊に銃撃されました。記者と車を運転していたもう一人の情報機関員も負傷し、ロザーノ兵士には一人の殺人と二人に対する殺人未遂の容疑がかけられています。

 同事件で米伊両国は合同調査委員会を設けて事実関係を解明したものの、銃撃が軍の規定どおりの行動であったとする米国側と判断の誤りを主張する伊側が対立したままで調査は終了しました。

 ロイター電などによるとズグレナ記者は「ロザーノ兵士をスケープゴートにするのでなく、責任者を明らかにし、正義をかちとりたい」と語りました。また故カリパリ氏の妻の、ローザ・カリパリ上院議員は「真実に向けての第一歩として(起訴に)満足している」とのべました。

 公判は四月十七日開始の予定。ワシントンからの報道では米国務省、国防総省とも報道官を通じて「事件は決着した」との態度を明らかにしており、身柄が引き渡されることなく欠席裁判となるもようです。


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