2007年2月7日(水)「しんぶん赤旗」

米「対テロ」 ベトナム戦費超す

大統領が予算教書

軍事突出 国民向け減


 【ワシントン=山崎伸治】ブッシュ米大統領は五日、総額二兆九千十八億六千百万ドル(約三百五十兆円、対前年度比4・9%増)にのぼる二〇〇八会計年度(〇七年十月―〇八年九月)の予算教書を議会に提出しました。

 このうち国防総省予算は四千八百十四億ドル(約五十八兆円)で、前年度比11・3%増と、総予算の伸びをはるかに上回る突出ぶり。総予算に占める割合は20・1%となり、一九九二年以来初めて20%を超えました。ブッシュ大統領が「私の最優先課題はわが国の安全保障だ」と強調しました。

 イラク、アフガニスタンの戦費など「対テロ戦争」の経費の一部を通常予算に組み込む一方で、〇七会計年度の「対テロ戦費」の追加予算として九百三十四億ドル(約十一兆円)、〇八会計年度の追加予算として千四百十七億ドル(約十七兆円)をそれぞれ計上。さらに〇九会計年度の追加予算を五百億ドルと見積もっています。

 二〇〇一年以来の「対テロ戦争」の経費は総計七千三百七十億ドルとなり、ベトナム戦争の戦費を大幅に上回り、第二次大戦後最大となる見通しです。

 一方、社会保障年金、連邦政府の事業、医療保険などの他の分野で歳出が大幅に削減されました。


 米予算教書 次期会計年度予算に対する米大統領の提案。大統領が毎年二月の最初の月曜日までに議会に送ります。議会は教書を受けて予算関連法案を作成、審議し、最終的に大統領が署名して成立します。一般教書、大統領経済報告とともに「三大教書」と呼ばれます。


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