2007年1月20日(土)「しんぶん赤旗」

2人が声あげ 7500人に雇用保険

太陽生命 全外交員に適用へ


 太陽生命保険株式会社(本社・東京都、大石勝郎社長)が、社員の営業職員(保険外交員)のほとんどに雇用保険を適用していなかった問題で十九日、同社は全員に雇用保険をかける方向で検討すると表明しました。

 同社高知支社営業職員の大久保晶子さん(66)、藤本佐知子さん(56)が、同社に、雇用保険の適用をと求めていたものです。

 高知市内でおこなわれた高知県労働組合連合会(高知県労連=高橋豊房執行委員長)、全労連全国一般高知一般労働組合(高知一般=前田研組合長)との交渉で同社は、両氏には二年前にさかのぼって雇用保険を適用したことを明らかにしました。さらに、全国の営業職員(すべて女性)約八千三百人のうち、雇用保険を適用させていなかった約七千五百人にも雇用保険をかける方向で検討しているとのべました。

 この問題は昨年十一月、両氏が高知県日本共産党後援会に相談したのがきっかけです。同後援会が高知県労連とも連携して相談にあたり、両氏は高知一般に加入して高知県労連、高知一般とともに高知労働基準監督署、同社などに働きかけてきました。

 大久保さんの話 ほかの保険会社にも雇用保険を営業職員に適用させていない所があります。生保の全女性のために立ち上がりました。

 藤本さんの話 二人だけでは「雇用保険がほしい」と発信するだけに終わるかもしれないと思っていましたが、組合に入って運動してよかった。


 雇用保険 労働者が失業した場合、労働者について雇用の継続が困難となる事由が生じた場合に必要な給付をおこなうことによって労働者の生活、雇用の安定を図るとともに、その就職を促進することなどのためにあるものです。


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