賃金が安すぎるのは、“あなたの働きが悪いから”でも“会社がもうかってないから”でもない。法律で決まる最低賃金＝「最賃」の額が低すぎるからだ。

　「最賃」は都道府県によってちがい、全国平均は673円、月収にすると11万5千円程度、全労働者の平均的月収の3割台でしかない。

　ヨーロッパの「最賃」は平均的月収の5割前後で、イギリス18万5000円（時給1101円）、ベルギー18万円（※）、フランス17万7000円（時給1183円）。

　国民には、憲法25条で保障された「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」がある。日本共産党は、「最賃」を引きあげ、全国一律最低賃金制を確立すべきと提案。労働組合が要求している「時給1000円以上」を断固支持して、実現めざしがんばっている。

※ベルギーは時間賃金を採用していない。