◆(12)つぎの衆院選挙での本格的な前進をめざす活動について

 今回の選挙の経験からも、いつ解散・総選挙になってもたたかえる活動と態勢づくりが必要である。つぎの総選挙では、衆議院の全国十一のすべての比例代表ブロックで議席を獲得し、増やすことを目標にする。

 比例ブロック選出議員は、それぞれの地域で有権者を代表する日本共産党の衆議院議員としての責任と、その地域での党支持者、後援会員、党員の奮闘が結実した議席であることへの責任という、二重の責任を負っている。比例ブロック選出議員が、その自覚にたって、予定候補者、ブロック事務所と力をあわせ、住民要求にこたえた活動をいっそう強化し、党と有権者との結びつきを広げることがもとめられる。

 小選挙区でたたかう意義と展望を、つぎの三つの角度から積極的に位置づけ、とりくみの系統的な強化をはかる。

 ――小選挙区は、選挙戦全体をたたかう基礎単位である。また国政問題で、党と有権者が日常的に結びつく基礎単位でもある。ここで結びつきと支持を広げる活動を積み重ねることは、比例代表選挙の前進にとって重要な意義をもつ。

 ――小選挙区は、激しい党派間闘争のなかで、党組織と党の政治家をきたえる重要な舞台である。今回の総選挙のとりくみでも、候補者となった党機関の幹部が、その活動をつうじて、機関活動を前進させる展望と自信をつかんだとの報告がよせられていることは、重要である。

 ――わが党は、二一世紀の早い時期に民主連合政府を実現することを目標にしている。そのためには比例代表での得票と議席をのばすことに力を集中しながら、小選挙区においても勝てる党への成長をめざすことが不可欠である。

 こうした展望にたって、小選挙区については、すべての小選挙区での候補者擁立をめざすという方針を堅持しつつ、一律には義務づけず、都道府県委員会の自主的判断にゆだねることを、つぎの衆議院選挙においても基本にする。条件のあるところで候補者を早く決め、系統的な日常活動で、有権者との結びつきを強め、要求にこたえる活動に積極的にとりくみ、党の支持を拡大し、積み上げていく活動を、ただちに実践する。

 衆議院選挙にむけたとりくみのなかで、小選挙区制、政党助成金制度、異常に高い供託金など、現行選挙制度・政治制度の反民主主義的な害悪を日常的に広く明らかにし、比例代表削減など選挙制度改悪にきびしく反対するとともに、公正で民主的な選挙制度への改革を主張してたたかう。

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