党大会での討論

日本共産党第21回大会

大きく打ってでれば参院選勝利は可能

福島 最上 清治代議員

1997年9月26日付「しんぶん赤旗」


 中央委員会報告は、衆議院百をこえる議席、参議院数十の議席をもつことを全党の目標にすること、「必勝区」と「非必勝区」の垣根を取り払うという方針を提起しました。この報告をうけ、「定数一でも勝ち抜く」という決意表明が各県の代議員からなされたことに衝撃をうけました。参院福島選挙区は定数二です(笑い)。黙って帰るわけにはいかなくなりました。

 福島県党組織は、松川事件で勝利をかちとった不屈の伝統を持つ党です。全国的には後退した七六年の衆院選で革新共同の安田純治代議士を誕生させました。七〇年代当時の県党の指導部の「かまえ」「勢い」のすごさを改めて思いおこしています。

 当時の指導部は「挑戦すること」「不可能を可能にすること」に生きがいをもって、ち密な政治的理論的指導とアジテーションをたくみに組み合わせ(笑い)、党の総決起をかちとりながら、県民の目を党に集中させていきました。

 当時の「かまえ」「勢い」に一歩でも二歩でも近づけば、参院選の勝利をかちとれるものと確信するものです。

農業、原発などで県民の共感をえて

 それでは、勝利をかちとる客観的条件、主体的とりくみはどうなのか。福島県は全国有数の農業県ですが、自主流通米の暴落、減反強制で、農家の怒りは頂点に達しています。福島県農民連は一千名会員を突破し、青年部に結集する二十五歳の後継青年は「この仲間と一緒ならがんばれる」と党大会直前に入党を決意しました。(拍手

 福島県は世界有数の原子力発電所の集中立地県で、「福島県政を牛耳っているのは電力資本」といわれています。しかし、原発事故が相次ぐなか、県民、地元住民から“異議あり”の声があがっています。二月の「原発シンポジウム」では、配布資料が足りなくなる盛況ぶりでした。

 規制緩和による大型店の進出はすさまじいもので、中堅スーパーが倒産するという事態にまで及んでいます。この問題で松本善明衆院議員を招いてシンポジウムをひらきました。

 福島県民のおかれている現状は決議案にしめされた「ルールなき資本主義」の実態そのものですが、同時に党や革新勢力がうってでるならば、大きな共感と支持を得るものであることを、この間のとりくみは教えています。ここに、党が大きく前進し、勝利をかちとることができる条件があると確信するものです。

決定の読了徹底こそその保障

 党員拡大で福島地区党組織は、半数を超える支部が入党者を迎えました。福島市の大波という空白地域では、一人孤塁を守っていた(笑い)七十五歳のベテラン党員ががんばって支部を立て直し、地域始まって以来の支部主催の議会報告会を三十数人の参加で成功させました。(拍手

 また、お母さんに「入党のよびかけ」を読み上げていたら、娘さんが隣の部屋からでてきて、「私も入る」と入党した例など、いまだかつてなく党への期待が高まっています。

 同時に機関紙拡大の遅れは大きいものがありますが、前進に転化させることは、可能であると確信しています。それは、決議案の討議と読了を推進するなかでひらいた県党会議、地区党会議が、いままでにない明るさと展望をもったことに証明されていると思います。

 六中総の読了約六〇%、決議案の読了五六・二%と着実に前進させてきました。中央決定の読了こそ、その最大の保障であり、大道であると確信するものです。大会決定をすべての同志とよく学び、より打ってでる活動に全力をあげることを決意し、発言とするものです。(拍手


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