党大会での討論
日本共産党第21回大会
指導と活動の内容が日々問われる
東京 佐藤 政美代議員
1997年9月26日付「しんぶん赤旗」
都議選での全国のみなさんの熱い支援に心からお礼を申し上げます。(拍手)
不破委員長の中央委員会報告は「民主的政権への接近のためになにが必要か」を提起し、民主的政権へのプロセス、なしとげるべき任務を明らかにしました。民主連合政府がぐっと現実味をおびてきました。それだけに、二十一世紀の展望を語っているだけではすまされません。政権への接近のための自分たちの実際の指導と活動が日々問われることになります。
民主的政権への接近にとって都議会第二党に躍進した東京の党の責任は重大です。来年の参院選での躍進をはじめ、さらなる躍進のためになにが必要か、自分たちの指導と活動をどう脱皮しなければならないか、私が痛感している三点についてのべます。
議員団まかせにせず機関が責任
第一は日米安保条約の大改悪と医療・社会保障への連続攻撃―この二つの悪政に反対する国民的闘争の先頭に東京の党と革新・民主勢力がたつことの緊急性、重要性です。
東京をふくむ首都圏は沖縄につぐ米軍基地の集中地帯で、指揮・命令・輸送の拠点となっています。新ガイドラインによって首都・東京が自動参戦体制にまともに組み込まれる―許しがたいことです。
医療・社会保障への連続攻撃は国民のがまんの限界をこえています。東京都医師会の佐々木会長が「しんぶん赤旗」の「このままでいいか日本の政治」に登場、社会保障予算の削減について「国民の命と健康を軽視する財政優先の施策」と厳しく批判しています。この秋から来年にかけて新ガイドラインと医療・社会保障の大改悪に反対する国民的闘争を展開することがさし迫った課題です。その延長線上に参院選があります。この選挙でわが党が大きく躍進してこそ世直しができます。
第二は都政の場で都議会第二党の責任をどう果たしていくのか、無党派勢力との共同をどう広げるかの問題です。
問題は議員団まかせにせず機関が責任を持つことです。都委員会は常に都政問題を検討する態勢をとりました。いま重視していることは、都議会で建設的な提案をおこない、論戦で優位にたち、都民の期待にこたえることです。その点で「財政健全化計画」を審議する特別委員会の設置を提案、実現することになったことは重要な一歩です。
いま一つ重視していることは都民の運動です。都民生活への総攻撃にあらゆる階層、団体から怒りの声があがっています。全都民的共同の可能性が生まれています。
広範な都民との共同を広げていく―ここに参院選で躍進をかちとる大きな方向があります。
都委員会自身が政治理論水準高め
第三は政権を担いうる党をどうつくるかの問題です。中央委員会報告で「党建設と党活動を新しい発展水準に高める」ことが提起されましたが、「党建設の重点的な努力方向」は東京の党のためにだされたようなもの、こう受けとめています。都議選の支援に入っていただいた全国の同志から「東京は政治討議、政治指導が弱い」「全支部・全党員を視野にいれていない」など本質をついた都党組織の問題点、弱点について率直な指摘をうけました。
真剣に自己分析をしているところですが、都委員会自身が政治的、理論的水準を高め、地区・支部・党員を励ます政治的、理論的指導に全力をあげることです。
都議会第二党に躍進した東京の党が、さらなる躍進をかちとれるかどうか、いま新たな正念場にたたされています。決議案と中央委員会報告を深くうけとめ、首都の党の任務を果たしていきます。日本の夜明けにむかって各県がきそいあい、励まし合ってすすもうではありませんか。(拍手)
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