党大会での討論

日本共産党第21回大会

歴史の変わり目つかむ学習と決定の徹底

北海道 岡田 晋一代議員

1997年9月26日付「しんぶん赤旗」


 私は、わが党がいよいよ政権を論じるところへ前進して党大会を迎えたという感動とともに、民主的政権への接近になにが必要かという具体的な提起を受け、身が引き締まる緊張感と、なんとしてもこの提起を達成しなければという決意でいっぱいです。

情勢認識のたちおくれ重視し

 札幌中央地区委員会は、党勢の量的側面では北海道のなかでも遅れたところです。遅れの根本的要因には、政治的理論的確信の弱さがありました。二月に地区委員長に着任してぶつかった問題は、七割が経営支部ですが、少なからぬ支部のなかに「うちの職場は変わっていない」という気分と傾向がありました。

 そこには第二の反動攻勢下での情勢が党活動に反映している問題がありました。それを打破していく政治的理論的確信が不足していたこと、また党のあり方としても基本をしっかりとふまえて活動することに弱点がありました。

 情勢にふさわしい党の量的前進をつくりだすためにも、決定を貫き、知を力に政治的理論的確信を広げること、すべての支部が会議を開催し、支部の自主的自覚的運動を開始すること、この二つの問題が地区党組織にとってさけてとおれないこと、そのことを機関全体が決意して党建設の強固な土台を築かなければならないことを繰り返し明らかにしました。

 常任委員会の討議でも党の建設の第一は思想建設であること、決定が徹底されずにいる状況は党建設上重大な問題をはらんでいると認識してすすむことを確認。「うちは違う。うちではむり」などというのは歴史の大きな変わり目がとらえられていないことであり、情勢をどうつかむか、情勢にふさわしい活動をどうすすめていくかを中央の決定でつかむように強調しました。

機関活動の重心を思い切って支部に

 機関として地区党学校を開催し、道党学校には全常任委員の参加をはじめ、恒常的な集団学習にとりくみました。

 また全党員への決定の徹底では、マンネリと惰性から自己脱皮をはかり、全党員一人も残さず立ち向かうことをみずからに課しました。

 こうした活動を通じて一人ひとりの幹部の政治指導の水準が高まるなかで、二月四〇%だった六中総決定の読了は七三・八%に、大会決議案は八〇%の党員が読了し、四割の支部が全員読了で大会を迎えました。活力あふれる党というのは中央決定と科学的社会主義の理論で党をつくることだと励まし合い、二月には一〇%だった支部学習も八月は九〇%に広がりました。

 支部会議も困難支部を放置せず、全常任委員、地区役員が繰り返し支部に入り、機関の活動の重心を思い切って支部に移し、支部が主役になるために機関の最小限の責任を果たすことに努力してきました。

 その結果、二月時点では週一回の支部会議が一二%だったものがやっと半数を超え五四%になりました。会議未開催支部は一掃されました。これを通じて経営のなかで長いこと沈黙をつづけていた党員が立ち上がり、十年ぶりに党員を迎えました。(拍手)

 機関紙の拡大でも一年ぶり、三年ぶり、五年ぶり、なかには十年ぶりに成果をあげる党員が大会を前にして相次ぎ、重要な経営で五年ぶり十年ぶりに入党者を迎える例も生まれています。現在、九割の支部が「政策と計画」をもち、毎月の目標をもって党勢拡大にとりくんでいます。

 理論的確信こそが党活動の源泉であり、中央決定の徹底を百パーセント貫き、党勢拡大の大道を発展させるならば必ず量の面でも情勢にふさわしい大きな前進が可能であると確信しています。(拍手


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