党大会での討論
日本共産党第21回大会
支部演説会、シンポ市立病院増床の成果も
静岡 川島 則夫代議員
1997年9月26日付「しんぶん赤旗」
国民的多数の結集めざして、無党派勢力との共同、大衆運動の画期的な発展について発言します。
富士宮で100%の支部が開催
総選挙での躍進をめざし、無党派層への働きかけが提起され、静岡・東部地区常任委員会では、党支部主催の演説会を徹底してやってみようということになりました。
全体で六四%の支部が開催。小選挙区の五区では八三%、富士宮市では一〇〇%の支部で開きました。 ある居住支部の支部長は、なかなか、やろうといいませんでした。「この地域では、二十年くらい前に、支部で演説会をやったが、支部の党員以外に三人しか集まってくれなかった。もう金輪際、支部主催の演説会はやるまいと決意していた」(笑い)というのが、支部長の本音でした。「しかし、これだけ、要請されたら、やらざるをえない」と支部長が決意してとりくみ、五十人集めて(「ほおー」の声)、立派に成功させました。
一連の演説会の参加者の半分以上の人たちが、はじめて日本共産党の演説会に参加したという人たちでした。対話型の演説会が歓迎され、党にたいする率直な質問が出され、話し合いとなりました。
さらに、転機になったのは、富士地域の医療問題を考えるシンポジウムでした。二十四万都市の富士市に総合病院がひとつしかないため、切実な要求になっていました。
このとりくみで、自治体関係者、医師会、歯科医師会、患者組織など、これまでにはなかった新しい結びつきを広げました。
このシンポジウムの成功をうけ、富士市では、当局に「こんどは市で主催して、もう一度、やりましょう」と約束させました。
富士宮市では、市立病院の増床計画がありましたが、「採算がとれないから」と見送りを決めていました。シンポジウムに参加した市立病院の事務長さんが「採算より市民のいのちと健康が大切」とがんばり、増床計画をすすめるという成果をあげました。シンポジウムの成功が現実政治を動かしました。(拍手)
その後、わが党の市議に「歯科医師会の総会で講演してほしい」と要請があり、喜んでやらせてもらいました。
このシンポジウムのテープを起こし、パンフレット千部つくって、参加できなかった人々に配りました。
悪政のもとで、ますます切実になっている要求をとりあげ、一致点をひろげ、一致する人々と話し合い、運動にとりくむ。ここに、無党派層との幅広い共同の可能性があります。
民営化問題では自民党員とも共同
また、無党派層だけでなく、他党派層にも、どんどん広げていく条件があります。
医療問題のほか、郵政民営化問題では、「これがやられたら、国民がたいへんな被害を受けることになる」と、自民党員である関係者の方々と懇談し、可能な協力をすすめることで、合意しました。
昨年の総選挙では、それまでの得票を倍以上にのばし、東海ブロック比例選挙で三人の当選に貢献できました。中間選挙でも得票を大きくのばしていますが、この間の運動の広がりが重要な土台となっていることは、間違いありません。
国民的多数派の結集の可能性を実現すること、それができる党建設をめざし、さらに奮闘する決意です。(拍手)
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