党大会での討論
日本共産党第21回大会
地区機関を先頭に住民運動を発展させ
山形 後藤太刀味代議員
1997年9月26日付「しんぶん赤旗」
山形県は全国的にも珍しい、県議空白県です。その山形の代議員である私たちも、中央委員会報告を大きな感動をもってうけとめました。不破委員長は報告で「民主的改革をめざす勢力がいかにして国政の多数派、国民の多数派になるか、そこまでどうして情勢と政治的力関係を変えるか、これが政権構想の中心問題であります」といいました。私はこれを、みずからの課題としてうけとめたいと思います。
私は中央委員会報告の第五章にかかわって、この一年間の置賜地区の経験や教訓をふまえ、討論に参加します。
広い視野にたち切実な要求とりあげ
昨年七月の五中総決定をうけ、私たちは消費税率アップ反対全戸署名運動や「街づくり・街こわし問題」などの活動にとりくみました。
さらに、米沢市議会での、「従軍慰安婦」記述を教科書から削除せよという請願が、今年の三月議会に右派勢力からだされた問題で、地区党はただちに対応し、緊急市民集会を百人で成功させるなどして、この請願を廃案においこむことができました。
六月議会には、米沢市議会議員の定数を一気に十人も減らそうとする請願がだされました。このたたかいでは、無党派の人たち、旧社会党勢力や保守の一部もまきこみ、これも廃案にしました。
「慰安婦」や定数削減で「ワル」の役割をはたした人たちも、農業問題や自然破壊の問題などには、真剣に考え、悩んでいます。私たちはいま、こうした人たちともさまざまな要求で共同を模索しています。まもなく、わが党議員の仲立ちで、保守系議員十四名でつくっている農業議員連盟と農民連との懇談会がもたれます。こうした中でほとんどの保守系議員たちも、二つ返事で「しんぶん赤旗」の読者になってくれました。
現在は国立療養所の統廃合反対や農業高校の分校廃止反対などの活動にとりくんでいます。
地区委員長や常任委員会が管轄内の全自治体の状況を頭に入れ、党議員とよく相談しながらたたかいをリードし、党組織と大衆組織の力を最大限ひきだし、全住民的規模に運動を発展させるために、この間さまざまな試行錯誤をしてきました。
「民報」を使って政策や議会内外での論戦のポイントを明らかにすることはもちろんですが、その前提として、それぞれの問題の内容を正確に分析して「だれに依存して、どういうたたかいを展開するのか」という闘争の戦略問題も重視して、会議や学習会を開くなどしました。
わが地区の革新懇は三年前結成され、月一回ニュースを欠かさず発行し、無党派の人たちなどに浸透しています。
地区機関の活動改善と党建設の前進
わが地区委員会は、党員では前大会時比で約一〇%増にとどまりましたが、日刊紙・日曜版の両方で、前大会水準を突破し、また大会決議案の読了率は地区党史上最高の七五%を突破してこの党大会を迎えました。こうした党建設上の前進も地区機関の活動改善をバックにして生まれたものと考えています。
大会決議案の読了運動がかつてない規模ですすんだのは、決議案そのものの魅力に加え、機関が先頭になってすすめてきたさまざまな運動の結果として、地区内の党員の中に「二十一世紀の日本と地域をどうつくっていくのか、変えていくのか」という自覚が高まってきたからだと思っています。決議案の段階から発展させられた大会決定を、全国にさきがけて全員読了したいと決意しています。(拍手)
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