党大会での討論

日本共産党第21回大会

「うまくいけば」でなく参院2人区で必ずとる

長野 今井 誠代議員

1997年9月26日付「しんぶん赤旗」


 長野県党組織は党大会初日の中央委員会報告を、その日のうちに四百五十三人が視聴しました。ビデオテープ百五十本をつくりました。「世界史のなかでの日本共産党の役割、自分はなにをするべきかを考えざるをえない。歴史に残る活動をしよう」など、地元で見た同志の感想を聞くにつけ、この大会に参加した一員として、みずからの責務、長野県党組織の責務を痛感するものです。

 決定されるであろう大会文書を、全党のものにする決定の徹底と読了での弱点を、なんとしても克服する決意です。衛星通信は地区委員会にまで配備され、「うちは山奥」「交通の便が悪いから」とのいいわけはもう通用しません。(笑い

 中央委員会報告では、民主的政権への接近のために、なにが必要かについて、この課題を担うにふさわしい日本共産党の質的、量的な成長をとげることが決定的条件として、当面めざす衆参両院議員の目標数を提起しました。東京都議選では二人区で勝利し、各種世論調査では第二党になっている時に、二人区の参院長野選挙区で「うまくいけば今回は取りたい…」(笑い)程度の活動は許されません。

キャラバン宣伝積極姿勢に反響

 七月から候補者を先頭に宣伝キャラバンを開始し、百二十の市町村をほぼ一巡しました。八月からビラやアンケートはがきなども配布し、いま毎日返事が返ってきています。このように早いうちからの攻勢的な運動によって、地元マスコミも最近では「共産、選挙区で一角をうかがう可能性」と書いています。

 しかし、「二人区の一角をうかがう選挙」ではなく、全方位で論戦しながら、自民党の議席奪還への執念や、太陽党の現職を上回るたたかいを展開する決意です。

 この間の宣伝キャラバンのなかで参院選挙区の山口候補には、「橋本首相は行政改革を『火だるまになってやる』といっていたが、火だるまにされたのは私たち弱者ではないか」と、リューマチに病んだ手をふるわせながら怒りをあらわにする女性など、深刻な訴えが寄せられています。

 国民生活を守る最小限の責任を放棄した自民党政治のもと、県民はぎりぎりの生活を強いられています。参院選では「二十一世紀に、自民党の悪政を中央でも地方でもこれ以上まかせてはいけない」と県民に問いかけていきたいと思います。

 中央委員会報告は、日本の社会民主主義の潮流が定着に失敗したことを指摘しました。私はかつて「社会党王国」とよばれた長野での同党の退潮と日本共産党の前進ぶりと照らして、この問題を印象深く受けとめました。

党員を倍加、機関紙三倍化の町で

 長野では総選挙後、地方選挙で日本共産党は八議席を増やしましたが、社民党は一人も公認候補をたてられず、県民に根を持たない政党になりつつあります。

 わが党は、草の根の党組織を持ち、「支部が主役」を貫いたからこそ、この間の選挙でこのような躍進をかちとることができたのです。

 二十年間ずっと一議席だった御代田(みよた)町では、支部が中心となって党員を倍加し、機関紙を三倍化して二議席実現の展望をひらき、さらに議席を求める町民世論によって一気に三議席を獲得しています。

 二十一世紀の早い時期に民主連合政府をつくるために、来年の参院選でその展望をきりひらく決意です。(拍手


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