党大会での討論

日本共産党第21回大会

さらなる躍進の波つくり出すために

福岡 青木 信恭代議員

1997年9月26日付「しんぶん赤旗」


 私は、党大会の主題として提起された、この三年間につくりだされた日本共産党の躍進をふまえて、さらなる躍進の波をどうつくりだすか、福岡県党の今後の課題はなにか、県党の活動の教訓とすべき問題について発言します。

県民各層を視野においた活動の強化

 県常任委員会が決議案の討議と自己検討をおこなった中心問題の一つは、「県民の苦難解決に責任を負える党」「政権を担いうる党」に前進するために今後の課題はなにかということです。

 主要な課題は第一に「無党派層はじめ県民各層・分野を視野においた活動の強化」、第二に「県民と地方政治の中での政治的、社会的、組織的比重を抜本的に高める」ということ、第三に「統一戦線の一翼を担う大衆組織の本格的強化」、第四に「青年・学生の革新的結集を戦略的に位置づけてとりくむ」です。

 前大会いらい三年間の福岡県党の活動の教訓と到達点を明確にし、県党組織全体の共通の認識と確信にすることは、重要だと考えます。

 第一の教訓は、「決定にもとづく党づくり」、中央決定の読了、思想・政治建設をたえず第一義的課題に位置づけ、徹底してきたことです。前大会までは総じて四割前後の水準から、六中総決定読了では七一・五%に到達しました。大会決議案の読了では、十四日の県党会議までに、六中総読了より二カ月早いテンポで十六地区と一党委員会すべてで五〇%をこえました。

 しかし、この面でもこれまでの延長線上に甘んじない新たな飛躍が求められます。一〇〇%読了の党への挑戦です。

21カ月増勢を積み上げ前大会比突破

 第二に、機関紙読者の拡大では、日刊紙、日曜版の合計で前大会時を突破しました。九五年十月の四中総以後の二十三カ月中、二十一カ月増勢を積み上げてきたからです。自覚的目標をもつ支部を広げ、連続前進に機関が執着してきたことによるものです。

 機関紙活動の分野でもその教訓の一つは、思想・政治建設を土台に自覚的に活動する支部を大勢にする意識的努力です。具体的には、支部会議の定期開催への努力です。前大会まで二〜三割以上にのぼった一カ月に一度も会議を開かない支部が一ケタ台に減少しました。

 党員拡大では、京築地区の七八%を最高に県全体で過半数の支部が成果をあげました。しかし、党員拡大の現状は情勢と党活動のギャップが集中的に現れています。党大会後の大きな課題の一つです。

 第三の教訓は、県常任委員会を先頭にした党機関の自己刷新の努力です。

 県常任委員会は、次の点を意識的に努力してきました。常任委員会の内部にいささかのあいまいさ、不一致の存在を許してはならない。それを克服する保障は、相互批判、相互援助の強化である。県常任委員会としての方針上の理解の深さ浅さが指導の深さ浅さを決定づける。機関学習強化が指導責任を果たす不可欠の条件であり、土台である、ということです。

 支部が新たな情勢にふさわしい前進をかちとるかどうかは、機関の指導にかかっているということです。

 中央委員会報告は、参院選の「必勝区」「非必勝区」の垣根を取り払う新たな方針を提起しました。私もこれを支持するものであります。福岡県党は比例区での躍進とともに選挙区でも高田裕治候補の必勝のために全力をつくす決意をすでに固めているところです。

 これまでの延長線上のものでない新しい意欲と創意をもって挑戦する、これが問われているのはまず県委員会です。そして地区委員会です。この自覚と責任にたった指導と活動を意欲的にすすめていく決意をのべて発言を終わります。(拍手


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