党大会での討論

日本共産党第21回大会

全支部での「政策と計画」を力に議席増

京都 細野 大海代議員

1997年9月26日付「しんぶん赤旗」


 私は、民主的政権への道すじと、それへの接近のために何が必要かを明らかにした中央委員会報告を聞き、あらためて自分が歴史的決定をする党大会に参加していることに身の震える思いです。

地区内の議員数23人から30人に

 私は前回党大会に参加しました。その後、地区の同志の団結で、私たちの山城地区委員会は一〇〇%の支部が「政策と計画」を確立した全国最初の地区委員会になりました。これを土台に、議員選挙では、いっせい地方選挙で加茂町、木津町の議席倍増と議案提出権獲得、中間選挙で山城町で五十年ぶりの複数議席実現、精華町では前回得票倍増、議席増で議案提出権を獲得し、宇治田原町議選では衆院比例票の二倍の得票を実現しました。十年前の地区委員会結成時に二十三人だった地方議員は三十人になりました。

 その一つひとつのたたかいが、地区委員会が支部とともに成長していく一歩一歩でした。週一回の支部会議の確立、機関紙を支部管理に移す、地域要求にもとづく町との交渉や支部主催演説会などにとりくみ、議員を増やすことを支部の政治目標にしていきました。  山城町では、複数議席への挑戦にあたり議会での活動を支部会議で総点検し、選挙後も町への要求などは議員の同志まかせにせず支部員も参加して調査するなど、住民に責任を負う政治単位らしい支部へと前進しています。

 精華町では、学研開発地域に支部長が移住し、町人口の三〇%をしめる開発地域住民の要求を正面にすえて選挙戦をたたかいました。

 この三年間、地区委員会は、党建設の分野でもわずかですが前進してきました。決議案読了党員は約六〇%、入党者を迎えた支部はあと一つで半分になります。日曜版の前大会水準を突破し、党費納入口数は十九カ月連続で前進しています。年間の経常財政も黒字になりました。

 支部主催の団地シンポや水銀問題のシンポ、今年で二年目の『資本論』講座も私たちの大切な宝物の一つです。

 前回党大会以来、大会後のスタートはどの党組織も同じという中央の激励にはげまされ、全国の先進の同志たちに少しは近づいたのかと思って大会会場にきたわけです。

 しかし、委員長が報告で提起した本気で多数者をめざすという水準は、まだはるかな峰であります。同時にそれに不屈にいどむ全国の同志の発言に大変励まされました。

地区委員会結成10周年をふり返り

 今年、私たちの地区委員会は結成十周年を迎えました。地区委員会では、歴史を記念小冊子にまとめました。

 「日本の夜明けは京都から」このよびかけがだされたのは党創立四十周年の年、一九六二年でした。このとき、京都南部の山城地域が「社会党王国」の状態ではこのスローガンは実現できないと、地方議員の空白を克服し、支部を建設していく挑戦がはじまり、営々たる努力がつづけられてきました。

 大会決議案は、七〇年代とも違う今日の情勢には、わが党の奮闘できりひらいてきた成果という裏づけもあると強調しましたが、われわれの地区委員会が今日の歴史的課題にこたえぬく根拠があると思います。

 山城地域が社民の牙城(がじょう)であったものが急速に崩れているという政治構造上の根拠もあり、学研都市問題に象徴される住民収奪や同和問題での暴力や不正義とのたたかいの発展という根拠もあります。

 党躍進の可能性が広大に広がっている山城地域から本気で「知事選で府民の多数派の結集」「参院選で自民党を追い抜いて第一党実現」の京都府党の政治目標実現をめざし全力をつくします。

 中央の方針を正面から実践する地区党組織建設に全力をあげることを誓って、発言とします。(拍手


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