党大会での討論

日本共産党第21回大会

政権を担う力量もつ党を愛知で築くため

愛知 吉村 吉夫代議員

1997年9月26日付「しんぶん赤旗」


 衛星通信を見に集まった愛知のある会場では、衆議院百人、参議院数十人の議員をもつという不破委員長の報告にどよめきがおこり、「いよいよ民主的な政府をほんとうにとりにいくんだな」という声があがったと報告を受けました。二十一世紀の早い時期に民主的な政府を実現する、大志と気概をもって本気で挑戦していきたいと思います。

全国最低水準の県の福祉・教育

 不破委員長の報告は、自民党政治の悪政は国民の限界を超えていることに民主的政権への必然性があると強調しました。

 ガイドライン見直し問題で、愛知県ではその先取り的な事態が進行しています。自衛隊小牧基地の米軍機使用は昨年六十二回と前年の二倍になり、名古屋港への米軍利用計画もすすみ、県民の不安と怒りを広げています。

 県民生活の問題でも、社会保障改悪、消費税増税が県民に多大な苦痛を与えているのに加え、オール与党の県政は、国や財界と一体で、ゼネコン型の新空港や万博を県民合意なしに強行しようとしています。愛知県民の公共投資への税負担は全国トップで一人あたり年間百二十六万円。その一方で、愛知県の福祉や教育にかんする指標は全国最低水準です。こうした悪政と県民の間の矛盾の根本的打開の道は、政治の民主的な転換以外にはありません。

 この実現には、不破委員長が提起した道すじと任務を正面から受けとめ、本気で挑戦することであり、それはやり抜ける課題です。

 第一に、政権を担う力量をもつ党をつくる課題です。さきの総選挙で愛知をふくむ東海ブロックが史上最高の得票で議席ゼロから三に大躍進した勢いで、県党組織の有権者比得票目標を実現すれば、衆院百議席に見合う議席を愛知県で築けます。来年の参院選では、比例区で一人を当選させる票、選挙区でもこんどこそ議席をとる構えです。

 党勢拡大では、この二年間に四ケタの新入党者を迎えました。尾南地区は月三十人拡大の目標を五カ月連続達成しましたが、このテンポを全県がやれば二〇〇〇年までに得票の一割の党は実現できます。

 読者拡大では、尾北地区が二十数カ月連続前進で前大会水準を突破したのをはじめ、県全体でも五カ月連続前進、ほぼ六割の支部が毎月目標をもっています。こうした流れを大勢にすれば、量質ともに政権を担いうる大きな党をつくれると確信します。

シンポ、演説会 総選挙上回る成果

 第二に、無党派勢力との共同です。愛知の革新懇はこの一年間で組織的に約二倍になろうとしており、これをさらに発展させたいと思います。

 無党派勢力との対話・共同のとりくみでは、七月から県委員会は「全県民対話運動」をすすめ、大反響をよんでいます。二カ月間に全地区が介護、街づくりなどのシンポジウムを開催し、総選挙時を上回る成功をおさめています。支部の演説会、小集会も含めて二カ月間に四千五百人が参加しています。

 各界、各層の人々との対話では、党に関心をもつ個人、団体にたいして大会決議案を約一万三千部届け、感想をきく運動をしました。ある保守系市長は「私も読了しました。この文書のなかの日本共産党の文字を削れば、私がどこにもっていってもいい」という感想を寄せています。

 地方自治体での共同は今年に入って、清洲町、八開村で民主自治体が誕生し、各界との懇談会に数多くの自治体関係者が参加しています。

 封建時代の日本では、愛知から秀吉、家康、信長が天下をとりに出ましたが、歴史は断固くりかえさなければならないと思っています(笑い拍手)。この四月には、信長が居城とした清洲をおとしたのですから、いよいよ「永田城」をおとすときがきました。民主的政府の実現へ全力をあげる決意です。(拍手


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