党大会での討論
日本共産党第21回大会
地方政治に積極的対処地区機関の活動を改善
栃木 槙 昌三代議員
1997年9月26日付「しんぶん赤旗」
参院選で「必勝区」と「非必勝区」の垣根をとりはらうという方針は、栃木県のための方針のようなものだとうれしく受けとめています。
先の総選挙で、私自身が候補者となった栃木三区では、前回得票の六・八倍、得票率一六・六%で、供託金ももどってきました(笑い)。黒羽町では前回比十三倍になりました。(「ほおー」の声)
参院補選で野村せつ子候補は、県政史上はじめて十万台を突破、十三万七千票、得票率一七・三%になりました。攻勢的にうって出れば、栃木県が長年、目標としてきた有権者比一一%の得票が現実に実現でき、栃木でも国会議員を当選させられる情勢であることを示しています。
そのためにも、「支部が主役」の党活動を前進させるために、地区委員会の活動改善が求められます。
党費納入の向上で“週一回会議”前進
昨年一月の西那須野町議選で、現有三議席を一議席に後退させました。選挙総括をするなかで、「支部が主役」の党活動の前進が不可欠ということになりました。まず、一番力をいれようと決めたのが、当月分の党費納入を向上させることでした。
当時の当月納入は五〇%を割っていました。党費を集めることは、党員の心を集めること。毎月毎月前進させることを目標にとりくみ、この八月度は七〇%に到達することができました。
この前進で、絶対に無理と思われてきた週一回の支部会議がおこなわれるようになり、地区党会議にむけた支部総会が一〇〇%の支部で開かれました。近年なかったことです。
地区の収入も大きく増え、一月から八月までの収入を三年前と比較すると、党費分で六割増、機関紙事業収入は五・六倍になりました。
地区委員会は、「週刊・地区ニュース」を発行していますが、支部会議の内容をできるだけ紹介して激励し、週サイクルの支部活動の定着を促進しています。
歓迎されたシンポや宣伝
地区委員会は「その地方で日本共産党を代表する機関」として、支部とともに、外へ打って出る活動をおこなうようにしてきました。
那須地方は首都機能移転の候補地のひとつ。地区委員会は昨年七月、シンポジウムを開き、移転促進の立場にたつ当局の関係者、市町村議員、他党関係者もふくめ百三十人が参加し大成功しました。
大田原市では、市のゴミ焼却場から大きな数値のダイオキシンが検出され、地域住民によびかけ、学習会を開きました。黒磯市のある山村に産業廃棄物焼却場がつくられ、悪臭や黒煙を放つなか、党支部が斎藤洋三県議とともに調査。那須町では、六月町議会で従軍慰安婦記述を教科書から削除せよとの意見書が強行されたのにたいし、地区委員会と党議員が街頭演説をおこない、吉川春子参院議員を弁士に演説会を開きました。県議会に削除要求の陳情書が出されていましたが、九月議会で取り下げとなりました。その意味で、那須のたたかいは大きな意義があったと思います。
地区委員会の活動スタイルの改善で、「何か地域で起きると、地区委員会は宣伝カーで、かけつけてくれる」と喜ばれています。
「遅れた県だ。遅れた地区だ」といっていられたのは熱海の駅を降りるまで(笑い)。二十一世紀の早い時期に民主連合政府をの大きな目標に責任をもてる中間機関をめざしてがんばる決意です。(拍手)
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