党大会での討論
日本共産党第21回大会
“党の財政的基盤は国民の中に”を実感
福井 南 秀一代議員
1997年9月26日付「しんぶん赤旗」
私は中央委員会報告第五章第四項の「党活動を財政的にささえる計画的活動」について発言します。
私たちの地区委員会には四人の専従者がおりますが、一〜二年前まで給料の欠配が常態化していましたが、いまは、遅れはしても、毎月支払われるように前進しました。地区の党勢では、財政難を根本的に解決するのは容易ではありませんが、小さな党組織でも、中央委員会の方針にもとづき努力すれば打開の道が開けるということが私たちの確信です。
支部が主役の活動の党費納入率が向上
私たちが努力してきたことの第一は、地区委員会が北越地区で党を代表する機関として成長するということです。昨年二月から毎週、宣伝署名行動をつづけ、情勢の変化を実感し、その内容を支部や党員にリアルに語っています。またシンポジウム、党創立七十五周年記念演説会などを地区委員会独自の力でとりくみ、成功させてきました。
地区委員会が直接有権者に働きかけるとりくみによって、有権者の切実な要求がつかめ、福井でも確実に誤解と偏見の壁がとけはじめていることを肌身で感じてきました。地区委員会が住民に責任を負い、党を代表する機関であることの自覚が強まってきたと思います。党員の地区委員会への信頼が強まり、党費の納入やカンパの集まりもよくなると思います。
努力してきた二つめは、「支部が主役」の活動の定着です。少しずつですが、「支部が主役」で活動し、財政も前進する支部が増えています。
ある経営支部は、勤務が不規則で支部会議がなかなか開けず、党費の納入率は三割台でした。二月に新しくなった支部長は、「政策と計画」をもち、支部会議と学習がかなめだと決意し、毎月二〜三回は必ず支部会議を開き、学習もしています。支部会議のあとには「支部ニュース」を発行して、欠席者や未活動の党員にも届けています。こうした努力で二人の同志が数年ぶりで支部会議に参加し、党費を払いました。
地区委員会は、「支部が主役」の活動が定着するよう、すぐれた経験を「地区党ニュース」や支部長会議、経営支部交流会議などで紹介してきました。また、政治理論水準を高めるため、機関の集団学習を重視しています。
「財政三原則」を独自に追求して
三つめは、「財政三原則」を独自に追求することです。
地区委員会は、党費の納入が単なる金集めではなく、「党活動のバロメーター」であり、「党員の心を集める活動」であると位置づけてとりくんできました。
党費納入で一人一人の党員を大切にし、全党員が生き生きと活動する党組織になっています。また、そういう党に成長することで財政もつくれると実感しています。
機関紙活動の収入は、九五年と九六年を比較すると、基本財政への繰り入れが一・五倍に増え、財政確立の太い柱になっています。「地区システム」の導入で請求部数のくい違いや請求もれの多くが解決されたことが主な要因です。地区委員や議員が多額の滞納をだしている問題について、機関紙革命の原点に立ち返った論議をおこない、これらの同志の滞納がなくなったことも重要な教訓です。
募金による収入は大きな比重を占めています。昨年から支部が自主的に目標をきめてとりくむようにしています。また支部活動にあてる予算も計画にいれて募金を集めるように論議をしています。
不破委員長は、日本共産党が国民とともに歩むかぎり、広大な財政的基盤が国民のささえのなかにあることを実証したと報告していますが、そのとおりだと思います。(拍手)
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