党大会での討論

日本共産党第21回大会

情勢の新しい可能性、課題に挑戦

鳥取 小村 勝洋代議員

1997年9月26日付「しんぶん赤旗」


 鳥取で書記長をやっています。私は中央委員会報告を特別の感慨をもって聞きました。大会決議案が「二十一世紀の早い時期に民主連合政府を」とよびかけた民主的改革の必然性と道すじが、深く豊かに示されたからです。

 決議案は多くの同志たちに確信をもってうけとめられています。ある同志は「七〇年代に民主連合政府のよびかけに胸を躍らせたことを思い出した。本当に政権をめざすんだとうれしくなった」と語っていました。これは私自身の思いでもありました。

 不破委員長は報告の最後に、「日本の歴史をひらくと同時に、世界史の発展の先頭にたつ壮大な展望をもって、新しい課題に挑戦しよう」とよびかけました。

 私はこれを聞いて、鳥取のような田舎でも、世界史の大きなスケールで見たとき、お互いなんとすばらしい仕事をしているのかと、肩をたたきあって一人ひとりと語り合いたい思いでいっぱいになったのです。

 もちろん、感慨に浸るだけでは事はすすみません(笑い)。報告では、衆議院に百を超える議席、参議院に数十の議席を獲得するという当面の目標を示しました。この目標を鳥取にあてはめると、衆議院と参議院の両方に、小選挙区あるいは選挙区の議席をもつということになります。

 県党組織は昨年の総選挙で史上最高の峰を築いたとはいえ、比例票ではまだ第四党です。この背景の一つに、空白議会を二五%残し、議案提出権が一自治体にとどまっている地方政治の分野での立ち遅れがあります。ここを直視し、総選挙後の昨年末からの六カ月間に四つの空白議会を克服した経験が示すように、情勢の新しい可能性に挑戦し、地方政治での政治的比重を飛躍的に高めたいと思います。

 報告では、参院選で必勝区と必勝区でないところの垣根を取り払い、全選挙区で議席を争う構えでたたかうという新しい方針が示されました。私はこれを心の底から歓迎します。

先進組織めざし党の力量の強化

 比例区以外で議席を争う構えの選挙をしたことのない県党組織にとって、この方針で本当に表も裏もなく意思統一するのは(笑い)そうたやすいことではありませんが、ここにこそ鳥取の党が先進組織へと転化するカギがあります。

 私は総選挙後初の空白克服に挑戦した日野町の補欠選挙の時に届いた、八十四歳の女性の手紙を思い出しました。

 「何回選挙があっても得票は微々たるもので…いつも“大企業、大企業”とばかりいって、批判的に感じたこともありましたが、よくがんばってこられたと自分の非を悟り、深く尊敬しています」「選挙のたびごとに太ってください。生きがいが一つ増えました」。ここには二十世紀を生き抜いた人の、わが党への偏見から信頼と期待への激動的な変化が示されていたのです。

 今こそこの期待にこたえる時です。そのためにも、一割の党員と五割の読者を二〇〇〇年までに達成するための突破口を参院選までにきりひらかねばなりません。

大会の成果を県党のすみずみに

 県党組織は今月で機関紙拡大の二十三カ月連続前進をはかり、読者数では前大会水準を大きく突破しています。同時にいまの延長線上では五割の読者実現に何十年もかかります(笑い)。つまり、いまのとりくみを五倍、十倍にする必要があります。

 その可能性は、このすばらしい大会の成果を県党組織のすみずみに徹底する機関の指導と活動にあります。この歴史的責務を自覚し、新しい世紀を先進組織として迎えられるよう決意します。(拍手


<=討論目次   次の発言者=>



機能しない場合は、上にあるブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権:日本共産党中央委員会

〒151−8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4−26−7
TEL:03−3403−6111 FAX:03−5474−8358