党大会での討論
日本共産党第21回大会
民主的政権実現への国民的必然性と大阪の責務
大阪 大幡 基夫代議員
1997年9月25日付「しんぶん赤旗」
中央委員会報告は、「民主的改革を実行する民主的政権の展望には、国民的な必然性がある」こと、そして、「民主的政権の接近のためには何が必要か」ということを明らかにしています。
大阪でも決議案の討論でもっとも大きな反響をよんだのも二十一世紀の早い時期に民主連合政府の実現をという提起です。「これまでの苦労がここまでの情勢をきりひらいてきたのか」など積極的な受けとめが圧倒的です。
しかし、ごく一部ですが「うちのところでは、とてもそんな情勢を実感できない」などの声もありました。府常任委員会は、情勢にたいする政治認識の問題があり、同時に、七〇年代のたたかいに身をおいてきた同志の自分の人生を振り返ってみての思いもあるのではないかと、誇りと確信の共有を重視しました。
政権への展望をつかむため努力
府党会議の報告でも、この解明に重点をおきました。第一に今日の政界・政治構造の裏付け、第二に政治革新の歴史的な必然性から今回の政権展望をとらえること、第三にどう民主連合政府に接近し、実現してゆくか。また、今日の情勢を切り開いた不屈の闘争が、今日の方針と実践にどう結実しているか、この柱で、政権への展望を確固としてつかんでもらうのに努力しました。
今日の日本で、国民的利益を実現する道は、大会決議案が示した、民主的改革路線への転換にこそある、二十一世紀の早い時期に民主的改革を実行する民主的政権をめざすべき国民的な必然性があることをすべての党員に生き生きと伝えたいと思います。
昨日、大阪の代議員の交流会をもちましたが、ある同志が「内心、全国が変わっても自分の地区は変わらないのではと不安をもっていた。しかし、大会に参加して、自分の地区も必ず変えられる自信をつかみました」と語りました。中央委員会報告はこういう力をもっています。
いま、わが党が単独与党の自治体が六十六に広がっています。これは、新しい統一戦線、わが党と無党派の共同の成果といえます。
七〇年代、反共・反革新攻撃がもっとも激しいところの一つが大阪でしたが、羽曳野、松原、富田林、八尾などでわが党単独与党の革新・民主の市政も先取り的に生まれました。とりわけ、七五年の知事選で、わが党単独与党の第二期黒田革新府政を実現したことは歴史に残る圧巻でした。
きたるべき参院選“大阪で第一党”に
大阪にはこの伝統があります。七〇年代以来の奮闘と努力が、いま、花を開かせるときを迎えていると思います。そのために民主的政権に接近する四つの活動方向―第一に府民の多数の信頼をえる、質量とも強大な党をつくる、第二に革新懇を地方政治での活動を強化して草の根からの無党派層との共同をダイナミックにひろげる、第三に多数者をめざす民主的な大運動の画期的な発展、大規模プロジェクトの破たんに対応できる地方政治での政策活動の根本的強化―機関も支部も知恵と力をつくす決意です。
大阪の党に求められているのは、民主連合政府の実現へ“大阪で第一党”をきずくこと。きたるべき参院選挙でこれを実現し、比例で二議席の票、選挙区で宮本候補を必ず勝利させたいと思います。
このために、現在のもっとも重要な任務は、私自身が決議案と中央委員会報告を、本当にみずからのものにする。全国のすすんだ経験にも学び、決定されるであろう第二十一回党大会決定の水準にみずからを高める努力です。大阪から参加している代議員と力をあわせこの党大会決定で党をつくる決意をのべて発言を終わります。(拍手)
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