党大会での討論

日本共産党第21回大会

「参院に数十議席」の目標を担いたたかう

青森 高橋千鶴子代議員

1997年9月25日付「しんぶん赤旗」


 私は九月十六日に参院青森選挙区に立候補を表明しました。中央委員会報告の、自民党と一、二を争う政党として「必勝区」「非必勝区」の垣根を取り払うという提起を真っ正面からうけとめ、この場に立ちました。(拍手

 衆院で百議席、参院で数十議席という壮大な提起を一刻も早くやりきるために、ともに奮闘しようではありませんか(拍手)。本州最北端の青森からも数十分の一をめざして奮闘する決意をのべ、討論に参加します。(拍手

 青森では二年前、新進党知事が誕生、少数与党のねじれ現象から、県議会などで自民対新進のぶつかりあいが展開されてきました。参院選では、新進が「背水の陣」と大臣経験者を出せば、自民も県連会長を擁立し、両者の地盤が八戸市であるために、マスコミも「八戸戦争」とかきたてています。

 これでは、彼らの党利党略におどらされ、国民に消費税増税、医療改悪など次つぎに痛みを押しつけてきたオール与党の本質が隠されてしまいます。「いつわりの対決」に負け、谷間に落とされることなく、議席を争う選挙をたたかいたいと思います。

五割の空白自治体克服は特別の任務

 青森県は、日本でただひとつの核燃サイクル施設を抱えています。一昨年のもんじゅの事故や動燃の事故、ずさんな管理の実態に、県民の不安は高まり、日本共産党への期待も強まっています。

 こうした重大な課題を抱える県党組織として、党建設と大衆運動のさらなる発展は急務です。

 青森県は、大会直前の五所川原市議選で現職落選という痛苦の経験をしたくやしさとすまなさで参加しました。党建設の遅れも大きな要因の一つです。一つひとつの支部が主役、このまちを変える、そのために党員を増やし、議席を増やすことに挑戦する、そういう方向に支部を自覚的に立ち上がらせる指導が求められます。党議席空白自治体五割の青森県にとって、全自治体に議席を獲得することは、特別の任務です。

 四月に候補者を立てられず補選を見送った平内町で、このほど代議員となった田中町議が二十九歳の青年を党に迎えました。四月にすすめたときには、「党のことをなにも知らないから」と断った人です。半年間に、彼がしっかりと心を決めていたことに驚いています。

 三八地区委員会で、九月一日に十八歳になったばかりの高校生が入党するといううれしいこともありました(拍手)。大会決議案を読み、日本共産党がどういう日本を目指しているのかを知り、「この党なら」と決意してくれたことに確信を持ちました。

政治を変える道と党を大いに語って

 参院選は政党選択そのものが焦点となる選挙、党を語ることがその中心です。この決議案と報告をほんとうに自分のものにして語りぬきたいと思います。

 先日、全戸を訪ね、地域の要求をきいているある居住支部の人といっしょに、私も回りました。あるお母さんから「なにをやっても政治は変わらない」、「このままじゃたいへんなことになるけど、日本共産党も小さいし…」といわれたことを覚えています。私は、「そう思っている人が一票を入れることでしか政治は変えられない」と一生懸命説得しました。日本共産党に期待はもっても、まだ入れるというところまではいかない人たちへの答えが、決議案、報告のなかにはあると思います。

 大会終了後ただちに、この大会の成果をもって、全県を走りたいと思います。第二十一回大会代議員としての誇りをもち、参院選での勝利をめざし、その先頭にたってがんばります。(拍手


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