党大会での討論

日本共産党第21回大会

「勝利の喜び味わえる世代」を本当に実感

東京 坂井 希代議員

1997年9月25日付「しんぶん赤旗」


 みなさんこんにちは。私は東京の学生党組織の坂井です。

 決議案と中央委員会報告を受けて感じたのは、「何とすばらしい時代に入ったのか」という思いです。二〇〇〇年までの党員倍加、機関紙一・五倍化の目標に加え、国会議員団の当面の目標なども提起され、本気で多数者をめざす時代なんだということが、改めて胸に落ちました。

 私が入党したのは九二年。ちょうどソ連がつぶれて、党を抹殺しようとする体制選択論攻撃が吹き荒れるなかでした。当時、私が好きだった言葉は「誇りある少数者、未来の多数者」(笑い)。九三年に志位さんが集会で私たちの世代を「たたかう喜びだけでなく、勝利の喜びを味わえる世代」とよんだのですが、まあ、励ましの言葉としてうけとめていました(笑い)。しかし、ここにきて本当にその時代なんだと実感しました。

偏見の壁が崩れている確かな手ごたえ

 青年・学生分野での変化はすごく、東京大学新聞がおこなった政党支持率の調査では、九二年では日本共産党の支持が二・六%、「きらい」という人は三一・三%。それがことしは支持が七・五%と三倍にはね上がり、拒否率は逆に三分の一に減っています。

 民青同盟の活動をしていても、党への誤解と偏見の壁が崩れているという、確かな手ごたえを感じています。ことしの新入生歓迎運動では、日本共産党を相談相手とし、未来への確かな羅針盤をつかむことができる民青同盟独自の魅力を押し出すなかで、無党派の学生を次つぎと民青同盟に迎え入れることができました。

 国の権力の中枢や民間の大経営、民主的陣営にも多くの人材を送る私の大学でのとりくみは、日本の民主的転換を着実におしすすめ、民主的政権を支えていくために、特別の意義を持っています。この間のことを紹介します。

 一つは連続講座「学問のすすめ」の開催です。二年前の駒場祭での不破さんの講演をうけて、科学的社会主義の魅力を学生に伝えることが、党と民青同盟の重要な任務であると実感したのがきっかけです。

 昨年からことしにかけて、自然科学、経済、歴史、哲学といった講座を開きました。講座は「経済学は不況や南北問題など現代的な課題にどうこたえるか」「藤岡信勝氏のような歴史観をどうみるか」など、まさに日本と世界の現状をうれい、進路を模索する学生の関心にかみあったもので、民青同盟の企画にも参加したことのない学生たちがたくさん集まりました。この企画で、長く結集していなかった同盟員が哲学で突然開眼して、「理論と実践の統一を」と入党する例もでてきています。

 もう一つは駒場寮をめぐるたたかいです。大学当局は学生を裁判に訴えるなど、かなり強引に廃寮を強行しようとしています。私たちはこれが大学の自治にかかわる問題なんだと真剣に訴えると、一年生のなかからも「自治を守らないと」、「当局のいいなりにはならない」と立ち上がる人が相次ぎ、学生の自治団体の共同も学生自治会を中心に広がっています。

「えっ、この人が」と思う人が宣伝に

 こういうたたかいのなかで、党への信頼も高まっています。都議選では寮生のなかから、「えっ、この人が」と思う人が街頭での宣伝などに加わったりしてくれました。

 学生数に比べてまだまだ小さい組織ではあっても、東大と日本の現在と未来に責任を持っている組織だという自覚を持って活動してきたことは、私たちの大きな誇りです。

 政権を取るという今回の方針は、悪政に苦しめられている国民にたいして、党が負っている責任だと思います。これからもいっそうこの誇りを胸に、大きな視野と構えでがんばっていきたいと思います。(拍手)  


<=討論目次   次の発言者=>



機能しない場合は、上にあるブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権:日本共産党中央委員会

〒151−8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4−26−7
TEL:03−3403−6111 FAX:03−5474−8358