党大会での討論
日本共産党第21回大会
土建労働者のなかでの党建設の前進
埼玉 伊藤 皆人代議員
1997年9月25日付「しんぶん赤旗」
私は、埼玉県で、大工、左官、トビなど建設労働者・職人を組織している埼玉土建一般労働組合の活動を通じて、組合員の要求実現をめざし、地域と産業に影響力を確立し、建設産業を民主化していく課題と、そのなかで強大な党建設にむけて、県本部グループの果たす「任務と役割」について発言します。
私たちが活動している組合は、二十六年前、四千八十五人で結成され、現在、県内四十三支部一出張所、八万二千人の組合員に成長しています(どよめきと拍手)。「主婦の会」も二万人近くになっています。
「夜逃げ・自殺」/現実化するなか
「難破船のような危機」の自民党政治のゆきづまりは、組合員・仲間の仕事と生活にとってきわめて深刻な事態として進行しています。
第一は「ケガと弁当は手前もち」「上げ潮のゴミ」といわれた建設職人の「命綱」である十割給付・本人無料の建設国保組合にたいする廃止攻撃です。第二に、年間五十兆円も公共事業に投入されているのに、組合員は仕事不足、低単価、低賃金に加えて不払いが多発し、「夜逃げ」、自殺が現実のものになっていることです。
こうしたなか、県委員会主催の泊まりこみの関係党員会議で、ことしは、総選挙後に生まれた新たな情勢の上に、党の「総合計画」「政策と計画」を充実させながら、県内三十五万人の建設労働者に責任を持てる、建設戦線にどんな党をつくるのか、どんな役割を果たすのかを討議、意思統一しました。
結果として、おろそかにしてきたグループと事務局支部の支部会議の週一回定例化をすること、会議の半分は学習と政治討議にあてることを確認しました。
党建設では、「得票の一割の党員」を具体化し、約七百ある分会に複数の党員の実現をめざし、「党員の倍加」を確認。県グループは千五百人規模の大演説会を計画、それを「党を知る会」と位置づけてとりくみました。機関紙拡大では、毎月、組織人数の一%以上を目標としてとりくみ、大衆的な後援会づくりを決めました。
対象者の側には「垣根」がない
党員拡大のとりくみでは、入党対象者にあげた組合員宅に訴えにいったときに、だめだとかんがえられていた奥さんが、対象者より先に決意するとか、あまりに簡単に入党申込書に書こうとするので、訴えた側が「後援会ではなくて、日本共産党に入るんですよ」(笑い)と念を押すと、「そうだよ」とけろっとしている(笑い)など、対象者の側には「垣根」がないことが次つぎと証明されていきました。
八月一日の演説会は参院議員で建設委員会理事の緒方靖夫さんを迎えて開き、第二会場をふくめて千八百人が参加(「ほおー」の声)。参加者全員に入党申込書を届けました。
この大演説会を集約点にしたとりくみで、現在、四十三すべての支部で入党者を迎え、三つの支部が倍加目標を達成し、百六十八人の入党者を迎えました。(「すごい」の声)
こうして、十数年におよぶ党員拡大の停滞を克服し、目的意識的に党勢を拡大する飛躍がはじまっています。それは、労働組合運動の質と量を新しい情勢にふさわしく発展させる力となり、その条件が、いままさに成熟していることを証明しています。
「二十一世紀の早い時期に民主連合政府」の樹立が、奮闘いかんで実現できる情勢下で活動できることは、現世に生きる者の喜びです。(笑いと拍手)
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