党大会での討論
日本共産党第21回大会
高齢者党員の力を発揮できる支部に
広島 皆川佐多子代議員
1997年9月25日付「しんぶん赤旗」
決議案第五章、とくに(16)「支部が主役」―個性が輝く人間集団めざして、にもとづき、自己分析し実践する立場で討論に参加します。
私の活動する地域は、広島市の中心部、広島城の北側をとりまく高層団地、基町・白島と、周辺の市街地です。
81歳の新入党者に勇気づけられた
私たち基町支部では、どういう町をつくるか、「政策と計画」を柱に活動をすすめ、前大会から十二人の新入党者、とくにこの一年で八人の高齢者の入党が相次ぎ、八人の平均年齢は七十二・三歳です。(「おーっ」と驚きの声)
とくに昨年十一月に入党した八十一歳の男性は、私のこれまでの高齢者党員のイメージを変え、むしろ活力を与えてくれました。 昨年七月、中区後援会主催の介護シンポジウムへの参加がきっかけとなり、昨年十月の総選挙では百人以上の電話支持拡大で奮闘、中国ブロックでの正森成二衆院議員の当選を喜びあい、十一月に「余生は共産党でがんばりたい」と入党した方です。
入党二カ月で地区党会議に代議員として出席し、「これまで日本共産党にたいしてまったく偏見をもっていた。申し訳ない」とわびて自分の誤解の壁がとけた経過を語りました。
大会決議案にたいしても、「この文書には、いま人間として一番知らなくてはならない事柄や問題が実に明快に書いてある。今日総会があるので朝三時までかかって読了し感激しているんです」と感想を語り、県党会議では、「余生は短いけれど、生きる指針を与えてくださり、感謝の念でいっぱいです。精いっぱいがんばります」と発言しています。
党員拡大でも奮闘し、奥さん、奥さんのお姉さんなど三人を党に迎え入れ、結成にかかわった医療生協の支部副運営委員長の任務を担っています。
十分面倒みれるか不安もあったが
基町支部は構成員の四割が六十五歳以上で、地区委員会でも「高齢化支部」のトップです。支部長の私としては、「こんなにたくさん高齢者党員ばかり増えて、十分面倒をみれるかしら」と不安もありました。しかし、実際には逆だったのです。
今年一月の被爆者の会の結成、二月、五月の住宅問題のとりくみ、五月の医療生協支部結成と医療改悪反対署名を二千五百人以上から集めるなど、大衆組織の発足や活動の前進に六十五歳以上の高齢者が大奮闘しました。
「署名なら私にまかせんさい」と、毛利元就展会場入り口の観光バスターミナルに弁当持参で署名にとりくむなど、私は脱帽しました。 支部委員会でも、こうした活動を話し合い、「お年寄りが生きいき暮らせる環境・街づくりは、日本共産党の活動の柱」と位置づけました。そしてどんな年齢の方であろうと、入党の初心を大切にし、それぞれの持ち味を生かした活動ができる党になろうと決意しました。 七中総をうけた六月の支部会議で、この一年の活動をまとめ、全支部員にたいしてこのようなニュースを「ラブレター」として渡しました。(笑い、拍手)
これまで結集できていなかった同志も生活と健康を守る会など地域の大衆活動の中に位置づけられて、生きいきと党に結集しています。
二年前の全国都道府県委員長・選対部長会議で志位書記局長は、党の活動で一番大事なことは、すべての党員が参加する党活動をつくりあげることとのべ、支部がすべての党員の自発的な力を結集して豊かに前進するためには、総合的な活動が大切と強調しました。
二十回党大会の提起をさらに発展させ、今大会決議案の「個性が輝く人間集団づくり」は、総合的な活動の自然で法則的な流れであることを確信しています。 今後、機関紙の遅れた分野も克服しがんばっていけるよう誓って発言とします。(拍手)
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