党大会での討論

日本共産党第21回大会

自主上映運動とおし青年が結集、成長

神奈川 宗形 泰夫代議員

1997年9月25日付「しんぶん赤旗」


 川崎南部地区委員会で青年学生部を担当しています。

 川崎南部地区では、映画サークル、民青同盟、労組青年部、地域青年などが中心になり、毎年夏に、大規模な映画の自主上映運動にとりくんでいます。九五年には「月光の夏」を千百五十人、九六年には「沖縄」を三百人、今年七月には「ドレイ工場」を四百人の参加で、それぞれ成功させました。

 とりくみの特徴は、それぞれの映画のテーマを学習し、実践しながら、深めてきたことです。

「みんなが主役」の活動が力を引出す

 「月光の夏」では、「あの特攻隊の死はなんだったのか」という問いの答えを探すかたちで、舞台となった知覧にいき、戦争体験者の証言をビデオで見、アピール署名を集め、原水禁世界大会に参加する。戦争の真実を知り、平和の大切さを実感した青年たちの訴えが新鮮な感動を呼び起こし、新たな青年を結集させて、この運動には四十人を超える青年が参加しました。

 「ドレイ工場」では、働く青年に光をあて、賃金、労働時間、職場の不満をいっしょに考え、青年が自分たちの状況を出し合うアンケート、対話運動と合わせながら、労働組合とはなにか、団結とはなにかを深めました。三十人を超える青年が参加した運動はオリジナル曲による構成詩になり、青年メッセージ集も発表しました。

 こういう場があり、自分たちが真実をつかんでいけば、青年は爆発的な力を発揮することが証明されました。

 この運動では、青年スタッフの一人ひとりが主人公で参加できるよう、仕事の分担などにも工夫をしました。青年の要求、関心にもとづく運動、みんなが主役の活動は、青年運動の発展法則といえるもので、民青同盟の班が主人公の活動にも応用できるものです。

 「月光…」では五人の党員と七人の同盟員、「ドレイ…」では四人の同盟員を迎え、彼らがいま民青同盟班の幹部として運動を前進させています。

党全体の青年対策で民青同盟が大きく

 同盟員、党員の拡大は青年対策の重要な要素です。同時に、民青同盟に入っても班の活動がしっかりしていないとその成長はままなりません。

 この間、地区では、「支部が主役の後継者づくり」をスローガンに、九四年から毎年、年初に、青年学生対策総合計画を地区委員会で討議・決定、さらに、青年の選挙方針やサークルづくりのとりくみなど、そのときどきの課題について、かならず地区委員会総会で確認し、支部に提起しています。

 また、民青同盟への援助では、その方針をよくつかみ、細かな援助をしました。青学部長が班長によく相談し、班会議にも出席し、学習指導などをしました。民青同盟地区委員会がなくなったもとで、こうした援助の役割は大事でした。

 ある民青同盟班はこの二年間で二倍に、地域班はこの一年で倍加し、先日二つの班となって、支部対応の民青同盟班になりました。「ドレイ工場」を通じて、十数年ぶりに民間経営班が建設され、この一年間でほぼ倍の数とすることができました。

 この活動を支えているのが地区青学部の体制です。現在九人のうち四人が地区委員で、最大の専門部となっています。

 川崎市長選では、青年の市政要求をもとに政策をつくり、青年が楽しく選挙にとりくめるよう、これまでの青年運動の法則をふまえた活動をすすめようとしています。まだ少数ですが、多数派結集への大きな一歩として、青年の力で勝利する決意をのべて発言とします。(拍手


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