党大会での討論

日本共産党第21回大会

「政策と計画」を力に空白克服、党建設に全力

熊本 久保山啓介代議員

1997年9月25日付「しんぶん赤旗」


 大会決議案は、二十一世紀の初頭までに党議席空白をなくすという重要な提起をしました。空白日本一の熊本ががんばらなければ、いつまでたっても全党的にこの課題を達成できないわけで、責任の大きさを痛感しています。

党員いなければ党員つくって

 地区党組織は第二十回党大会後、五つの自治体で空白を克服する一方、一つの村で現職を落選させ、現在地区内三十七自治体中、議席空白率五九%です。

 二十一日投票で阿蘇郡蘇陽町の空白克服をたたかいました。当選はできませんでしたが、選挙のなかで三人の入党者を迎えることができ、支部ができました。(拍手

 立候補した同志は、先月に入党したホヤホヤの新入党者です(笑い)。入党の一週間後に、今度は選挙に出てくれ(爆笑)という話をするわけですから、最初、本人はびっくりしました。しかし、決意してからは堂々たるものでした。このあと候補者夫人が入党しました。さらに選挙の手伝いにきてくれた近所の奥さんが入党して、わずか二十日間に三人の入党者ができました。

 党員がいなければ党員をつくり、その同志を候補者にして空白選挙をたたかう(笑い)、この経験をいかせば、熊本は空白が多いけれども、大いに展望をもてます。

党勢拡大の法則的方向つかみ

 第二十回党大会決定は、すべての支部が「政策と計画」をもつことをよびかけました。この「政策と計画」にもとづく党活動をどうするかが、この間、地区党組織がもっとも頭をつかい、実践的に努力した点です。

 この三年間で支部は四回の計画づくりをやりましたが、一回でも計画を作成した支部は、一〇〇%です。半年に一回作成した支部は七三%。一回目の計画書が支部から提出されたとき、要求実現欄がまったく空白だったり、選挙の得票目標が対有権者比一二%にほどとおい目標だったり、党員拡大目標ゼロであったり、支部学習がないなどでした。

 支部の政治任務は何か、という根本的な点が明確でない。地区委員会の指導の弱点を反映していました。

 そこで、なぜ「政策と計画」をもつのか、そもそも論の徹底に力を入れ、同時に一つ一つの支部の計画書を常任委員会で集団で検討した中身を手紙にして支部へ返しました。

 まず積極面を評価し、問題点は率直に指摘して改善を求めました。この手紙は支部に大変歓迎されました。こうした努力を何回か積み重ねるなかで、計画の中身が総合的かつ具体的になってきました。

 この「政策と計画」を力にして、昨年の衆議院比例票三・四倍化をかちとりました。大衆闘争と結んで党勢拡大の独自追求をつよめる目的意識性が、強まっています。

 党員拡大の成果支部が五一%です。このなかには連続十五カ月間にわたって十八人の党員を拡大している池田花園支部があります。

 機関紙は前党大会比で日刊紙は九〇%、日曜版が一〇五%、あわせて大会水準を上回って前進しています。九五年五月以降は、二十二カ月間連続前進、残念ながら、今年三月は後退しましたが、四月以降はまた連続前進をつづけています。

 決議案は「得票の一割の党員、半数の読者」の党建設を今世紀中に達成するようよびかけました。そのためには、決議案が強調する党勢拡大の法則的な発展方向を堅持し、その実践のかなめとなる「政策と計画」にもとづく「支部が主役」の党活動を今度こそ全支部に定着させるため、努力をかたむけたいと思います。(拍手


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