党大会での討論
日本共産党第21回大会
“党と組んだ方が勝つ”首長にもひろがる期待
新潟 川俣 幸雄 代議員
1997年9月25日付「しんぶん赤旗」
新潟県党は、今年の二月以降、連続して三つの民主自治体を誕生させました。二月に黒埼町、四月に吉田町、六月の小千谷市です。
いま新潟県内では、「共産党と組んだ方が勝つ」という話が広がり、夏の県委員会主催の党創立七十五周年レセプションには、ことし首長選をたたかう多くの現職市町村長からメッセージがよせられました。(笑い)
大会決議案の「すべての地方で、新しい革新・民主の自治体の流れを大きくすることをめざす」という点を深める立場で発言します。
保守・無党派との共同の発展に努力
第一の教訓は、日常的な住民運動の発展とそこでの保守・無党派との共同の努力です。
黒埼町では、場外舟券売り場設置反対で過半数の町民署名を集めました。河内現町長はこの運動に早くから参加していた人です。吉田町では、二年前から日本共産党議員と四人の保守系議員が力を合わせて収賄容疑で逮捕された前町長を追及してきました。そのリーダーであった保守系議員を擁立しての町長選勝利でした。
小千谷市では、中学校給食や産業廃棄物問題、国立病院存続の市民運動が幅広く展開。とくに公共事業発注にからむ談合疑惑追及では、日本共産党と社民党の議員、保守系議員とが市民組織をつくってたたかい、その議員の一人を市長候補としてたたかいました。
このような保守・無党派との共同の前進の画期となったのが、九二年の県知事選挙でした。佐川急便疑惑で現職知事が逮捕され、私たちは長崎明元新潟大学学長を擁立して、「『四党対一党でシラケ』なんてとんでもない。県民の圧倒的多数と一握りの金権勢力との対決」「『共産党が推しているからダメ』というのは、県民の共同をこわし、腐った政治をつづけたいからではないでしょうか」と訴えてたたかい、「オール与党」勢力を相手に三八・七%を獲得しました。
私たちはこの経験と教訓をコメをまもるたたかいで発展させました。ガット合意国会批准阻止の一点での共同、「日本共産党のコメをまもる五つの緊急提言」にもとづく「コメシンポジウム」の成功などです。
二つめの教訓は、住民運動における保守・無党派との共同をどのようにして首長選挙での共同にまで発展させたかという問題です。
最大の教訓は、「候補者が決まってから選挙」という惰性・マンネリをうちやぶったことです。日本共産党独自のビラをつくり全戸配布で選挙戦をたたかう市民的な世論づくりを先行させました。
ビラの作成にあたっては、現地まかせにせず、県委員会がイニシアチブを発揮し、自治体分析をすすめ、争点を整理し、説得力あるビラを一気につくりあげることに集中しました。
そして保守・無党派の人びとを激励して、候補者の立候補の決意も引き出しました。
反共攻撃するほど相手が浮き上がる
第三の教訓は、反共攻撃とのたたかいです。どこでも追いつめられた相手陣営の最後のよりどころは反共攻撃です。
「真っ赤な共産党にだけは政権を渡してはならない」など古くさいものばかりですが、軽視はできません。選挙戦の最初から「勝利は反共攻撃をはねのけることができるかどうかにかかっている」ということを保守のメンバーともきっちり意思統一し、「保守・革新、無党派の方も、みんなで力を合わせて、こんどこそ当たり前の政治をつくりましょう」と連打しました。
具体的な反共反撃では、保守の方々も納得しがんばれるように工夫しました。
こうした反撃で、相手陣営が反共攻撃をするほど有権者から浮き上がる状況をつくりだしました。
この秋、新潟県内では首長選挙があいつぎます。来年夏は、日本共産党員村長の三和村で村長選挙です。革新・民主の自治体をさらに広げ前進させるために全力をつくす決意をのべて、発言とします。(拍手)
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