党大会での討論
日本共産党第21回大会
宿命でない“遅れた党”連続増勢のなか自信
鹿児島 久保田 薫 代議員
1997年9月25日付「しんぶん赤旗」
党建設の速度と規模をどう飛躍させるかを主題に発言します。
48カ月連続増勢読者千二百人増え
鹿児島地区委員会は九三年総選挙以後の四年間、機関紙拡大で四十八カ月連続増勢を続けてきました。その結果、読者数で千二百人の増、第二十回党大会時とくらべ約六百人前進しました。
八〇年代初頭以後の、機関紙の一進一退の状況とくらべ、党建設の構えに、実践にうらづけられた自信が多少とも生まれてきています。おくれた党組織という不名誉な代名詞は、決して宿命的なものではないのです。(笑い)
なにが連続増勢を支える力となったのか。第一は、社会党が自民党政治に吸収されたもとでの、唯一の革新野党としての責任の自覚、政治路線と科学的社会主義の世界観への確信、時々の情勢に攻勢的に働きかけることを重視してきたからだと思います。
機関学習とともに、毎朝の打ち合わせで重要な記事を読み、討議をし、機関みずからが政治宣伝や署名行動の先頭にたって日々の生きた情勢をつかんで指導してきました。
二つめは、おくれた党組織からの脱却という目標にてらして、連続前進は最小限の課題とした毎月増勢への執念です。地方議員のおともをして拡大にまわったりするのですが、これは、住民の政治にたいする怒りやくらしぶりなどを直接知る機会にもなり、情勢にたいする認識、党活動のあり方を自己点検する大事な場ともなっています。その日の活動経験をその日のうちにニュースにして普及してきたことです。
人間は不思議なもので、ひとつでもなにかに自信が生まれたら、ほかのことでも力を発揮するようになります。党員拡大でも、第二十回党大会以後、六割以上の支部が入党者を迎えています。
三つめは、支部を基礎にしたとりくみを広げる努力です。毎月過半数の支部が成果をあげてきました。毎月十五部の拡大目標を、二十カ月連続達成してきた支部をはじめ、自覚的目標をもってとりくむ支部が少しずつ増えてきています。こうした経験をふまえ、機関紙と党員拡大の分野で、どう躍進と飛躍をおこすのか。これは新しい挑戦です。
地方議員数の倍加めざして
参院選挙区は、定数二を自民党と社民党で分けあっています。その一角に議席をしめることは差し迫った課題です。さらに、向こう四年間に議員数を倍加し四十人以上の議員団にする。政治目標の実現のうえでも、党活動と党建設を新しい発展水準に高めることが不可欠です。
現状では、毎月機関紙拡大にとりくむ党員は一割足らずです。また、これまで党勢拡大で大きな役割を発揮してきた地方議員の多くが過重負担を抱えています。
こうした問題を克服するために、「決定で党をつくる」ということに努力している福岡県の経験にも学び、この面で飛躍することです。あわせて、地区委員会が、政治活動や政策・運動の面でも大胆なイニシアチブを発揮し、住民の期待にこたえる活動をおう盛にすすめたいと考えています。
この九月、地区内の「連合」傘下の職場で、政治戦線の力関係の変化が労働運動に大きな影響を与え、新たな発展の歴史的転機を迎えていることを実感させるたたかいがあり、地区党組織全体にも確信を与えています。時代の大きな変わり目に生きていることを実感し、喜びとするような活動をつくりあげることを決意して発言を終わります。
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