党大会での討論
日本共産党第21回大会
地区内の市町村に11の地域革新懇
岐阜 市川 英昭 代議員
1997年9月25日付「しんぶん赤旗」
私はこの党大会が掲げる「二十一世紀の早い時期に民主的政権の実現をめざす」という大方向を受けて、それを実現する戦略的課題として、わが党と無党派層との交流・接近・合流をかちとっていく活動について発言します。
住専国会のとき、得票を三倍化させた参院岐阜補選や東海地方から三人の国会議員を誕生させた総選挙など、「無党派層との共同・発展の源流の一つになった」となりました。
岐阜県は七つの県に囲まれ、海のない県ですが「無党派層との共同の広い海にはたどりつけない」というわけではありません。(笑い)
多彩なテーマでシンポをとりくむ
総選挙後の「第二の波」は、海のない恵那地区にも押し寄せました(笑い)。ことし五月、定数二の付知(つけち)町議補選では、総選挙の得票を二倍以上にのばして三つ目の議席を獲得。さらに九月十四日の明智町議補選では、保守系候補との一騎打ちで、総選挙の四・八倍の得票で二議席目を獲得できました。(拍手)
岐阜県全体でも、ことしの二月以降、六議席をのばすという早いテンポになっており、まさに「二十年をひとまとめにした数日」を実感しています。この経験からも、必勝区と非必勝区との垣根を取り払うという中央委員会報告を心から歓迎します。
恵那地区のこうした変化を考えると、三つの重要な点がいえます。一つは無党派層への接近・合流をはかるうえで、地区や支部主催のシンポジウムを多彩なテーマでとりくんできたことです。
八月の中津川落合支部の「医療・福祉シンポジウム」では、豪雨という条件にもかかわらず九十七人もの人が集まり、この地域では歴史的な集会となりました。
これは、オール与党の悪政のなか、「切実な要求を語り合う場を提供できるのは日本共産党だけ」という思いを多くの無党派層の方々が寄せられたからだと思います。
二つめは中央委員会報告で強調された革新懇運動です。細川政権下、変節していく社会党議員をみて、「革新・民主の共同をうみだす道すじは革新懇運動しかない」という機運が高まり、九五年九月までには地区内の市町村ごとに十一の地域革新懇が誕生しました。付知町では、町の革新懇がことしの四月に平賀衆院議員を招いて国政報告会を開き、六十人も集めています。ここには無所属の議員も参加し、のちに党の町議候補事務所に終始つめかけるようになりました。
六月には県下最初の職場革新懇が恵那で結成され、職場の八〇%を超す人たちが結集しています。
十月には「恵那地域革新懇まつり」を開く予定です。今大会での報告や決議を指針として、草の根からの国民多数派をめざす本格的運動として、革新懇運動を発展させていきたいと思います。
支部が自発的、意欲的に選挙戦
三つめに、支部が主役の活動、学習・教育の大切さ、選挙戦に熟達した党機関の指導の重要性です。二つの町では、候補者が決まる前から県委員長を講師に学習会を開き、支部が情勢と指導方針をよくつかんで自発的、意欲的にたちあがりました。
きのうから「日本の夜明けは○○から」と多くの同志が発言していましたが、保守王国といわれた岐阜県と恵那地域の経験は、どこの地域でも奮闘すれば夜明けをきりひらくことができることをあらわしています。(拍手)
恵那地区は大会直前の九月二十日、「しんぶん赤旗」日曜版の前大会時を回復することができました(拍手)。今後も今大会が指し示す水準の党建設と党活動にむけて奮闘する決意です。(拍手)
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