党大会での討論

日本共産党第21回大会

第二党の存在感で住民まもる先頭に

1997年9月25日付「しんぶん赤旗」


 (「待ってました」の声

 都議選での物心両面にわたるご支援に、心からお礼を申しあげます。(拍手

 十三議席から二十六議席へ倍増させ、都政史上はじめて第二党の地位を確保し、その後のくりあげ当選で二十七議席になりました。

 その結果、都議会では九つの常任委員会にそれぞれ三人を配置。委員長が二つ、副委員長が四つ、全常任委員会で理事を獲得しました。

 議席倍増は、なんでも倍(笑い)になるわけで、本会議の発言時間や控室も倍。部屋の数だけで十五。都民のみなさんに利用していただく部屋を多くとりました。四十人の会議ができる会議室もつくり、たいへん好評です。

議案提出権生かし情報公開でリード

 わが党が都議会第二党になってから、議会内外でいくつもの変化が起きています。

 議案提出権を獲得しましたが、第二党になっての提案権ですから重みが違います。

 「議会も情報公開条例の対象にすべきだ」という都民要求にこたえるため、まず情報公開を中心とした議会改革の提言をおこない、各会派に実施をよびかけました。そのうえで、修正案を準備し、他党にも共同提案に応じるようよびかけました。

 「都民の要求にこたえようではないか。いやだというのであれば、単独でも提案する」と迫ったのにたいし、各党とも、「第二党だろう。そんなこといわないで(笑い)、ちょっと待ってくれ(笑い)、いっしょにやろうじゃないか(笑い)」とか、「議論しようよ(笑い)、共産党にこの調子で議案提出権をつかって迫られたら、たまらんよ」などとボヤキながら結局、速やかに協議し、結論を出そうということになりました。

「財政健全化」で議会内外を動かす

 都議選で最大の争点になった都民いじめの財政健全化計画でも、実際に政治を動かす視点から改めて他党の公約などを分析してみました。当選議員の七二%がシルバーパスの存続、九〇%が福祉の充実を公約していました。単純に「計画の撤回」ではなく、「抜本的な再検討」を求めて「徹底審議で追い込んでいこう」「影響をうける保守的団体も含めた都民的な運動にまで広げていこう」ということになりました。

 懇談した東京都社会福祉協議会は、「公私格差是正事業の見直しがやられたら、千の施設、一万八千人の職員に影響がでるし、東京の福祉が壊されてしまう。都に中止を求めていく」といいました。

 日本オーケストラ連盟は、「文化施設の利用料が七十五万円から百四十三万円に倍にもなったら、東京の文化は枯れてしまう」と怒りのコンサートを開きました。市長会では、「これまでの東京都との信頼関係がそこなわれる」といい、町村会会長は、「地方自治の精神とは相いれない」というようになりました。

 九月十五日の「『財政再建計画』を見直せ」の大集会は、こうした都民の怒りが結集し、雨の中、一万二千人の都民が参加しました。

 こうしたなか、他党も「私学助成の切り下げは問題だ」とか「シルバーパスを取り上げるわけにはいかない」などといいだし、わが党が提案していた「財政健全化計画」を徹底審議するための特別委員会の設置も、先日の議会運営委員会で決まりました。

 都議団二十七人が、論戦力を高めて、「第二党の存在感と実行力を十分に発揮する」責任を立派に果たすことで、二十一世紀の早い時期に民主連合政府を実現する先頭にたつ決意です。(拍手


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