1997年9月25日付「しんぶん赤旗」

日本共産党第21回大会

学生の怒りよんだ“誰のための大学創立記念式典か”


 私たちの大学は、昨年、創立記念式典をやりましたが、それに天皇、皇后をよびました。

大学創立記念式典で横暴

 大学の記念式典だというのに、学生は式典はおろか、当日は構内にも入れない(笑い)。「お二人の安全を保障するために、万が一のことがあってはならないから」(笑い)という。「天皇と学生のどっちが大事なんだ」(笑い)という声があがりました。図書館も四日間、休館。学生の怒りを買ったのは、トイレ問題です。一カ月も前から「配管工事のため使用禁止」の張り紙がされた障害者用のトイレがありました。実は、天皇、皇后のため、取っ手を取りはずし、トイレにじゅうたんを敷く(笑い)工事をしていた。「お客様を迎えるにあたり、常識の範囲のおもてなしだ」(笑い)という。費用の一部に、学費もつかわれていました。

 こういう横暴があきらかになるなか、「いったい誰(だれ)のための、なんのための記念式典なのか」などの声が広がり、学生自治会のおこなったシール投票でも、大学のやり方は「おかしい」が百六十八人、「いいんじゃないか」はわずか十四人でした。

 当日は、ほぼ当局の予定どおりに事がすすみましたが、学長が学生に謝罪せざるをえない状況となりました。

 真実を伝えていくことで、学生は「おかしいこと」には立ち上がっていく。正しいことは正しいと筋を通していく。その力が大学を、社会を変えていくと実感しました。

同盟員を倍加し3人の入党者も

 私の大学では、ここ数年、党員は全然増やせない、民青同盟も一年に一人がやっとという状況でした。しかし、今年度、民青同盟は「毎月前進しよう」を合言葉に、昨年度の倍加をしました。

 新入生歓迎運動のあとが続かないというジンクスを打ち破ろうと、都議選でも、街頭演説会に参加してくれた友人に、率直に民青同盟への加盟を訴えてきました。

 加盟を決意した友人に共通するのは、「いまの現状は本当にひどい。おかしいことには黙っていたくないし、社会を変えていきたいんだ」という思いです。

 党支部では何年も新入党者を迎えられずにいましたが、ことしになってから三人の仲間を迎えました。(拍手

 私自身、日本共産党のことは話せても、「あなたも入党してほしい」のひと言が、なかなかいえませんでした。しかし、新入党者を迎えるなかで、日本共産党への偏見の壁が崩れ、多くの人が日本共産党に注目し、関心を持ち、期待していると感じています。

 党大会へむけ、「必ず一人は党員を増やそう」とがんばり、大会二日前に新しい党員を迎えました(拍手)。四カ月前、八カ月前に入党した二人が一生懸命、入党を訴えました。

 新しく入党した彼女は、四月に民青同盟への加盟を訴えたときは、「どうせ、社会なんて変わらない。政党もどこも信用できない」といっていました。都議選中に、「日本共産党はいっていることと、やっていることが同じだから、信用できる」といって、民青同盟に加盟してくれました。今回入党するさいに、「いままで政治には全然、興味がなかった。変わるわけがないと思っていたから。でも、自分が勉強している福祉のこととか考えると、どうしても変えていきたいと思う。だから、入党を決意します」と語ってくれました。

 「二十一世紀の早い時期に政権をめざす」ため、学生の願いを結集し、学園で多数派になりたいと思います。(拍手

 


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