1997年9月25日付「しんぶん赤旗」

日本共産党第21回大会

“みんなの初心大切に”と党費納入のとりくみつよめて


 私は、千葉県東部地区委員会で組織と財政を担当しています。今日の党活動を支える財政活動の強化を目指し、とりわけ財政三原則にもとづき党員の心を集める党費納入のとりくみについて発言します。

 地区党は九一年の一・一現勢調査で、実態のない党員の解決にとりくみ、少なくない除籍・離党者を出しました。常任になってまもない私は、こうした措置をせざるをえないことにいいようのない心の痛みを感じました。

週一回の会議軸に全党員の心集めて

 一人ひとりの同志が、個々の条件や得手を生かし、党費も納めて、生き生きと活動できるようにしたい――党費納入のとりくみの出発点でした。

 一つは、週一回の支部会議を定例化し、参加してよかったという会議にするための工夫が開始されました。

 現在、地区内で週一回の会議が定例化されている支部は約三割の状況ですが、ある支部では、支部ニュースで参加をよびかけ、前日に参加を確認、車の送迎などの努力を続けています。

 さきの敬老の日には、議員や支部の同志が高齢者を訪問し、長寿を祝う手紙をそえて入浴剤を贈りました。今回の医療保険改悪を許さない署名運動では、こうした人間性あふれるよびかけに感動して、高齢者の方々もがんばっています。

 二つめは、新入党者がただちに教育を受け、党活動につき、党費を納めることの重要性です。

 大会にむけてすべての支部で新入党者を迎えようとがんばってきましたが、入党者を迎えた支部は六五%。迎えた新入党者は、前大会時現勢の一割弱ですが、一人をのぞき全員が結集し、党費を納入しています。

 新入党者が支部を変えた例もいくつも生まれています。がっかりさせないようにと支部長が支部会議の定例化に努力したり、新たなつながりで読者の拡大や大衆運動がすすむなど、支部が元気になっているのが特徴です。

 三つめに、長期の党費未納者への働きかけを重視し、党への結集をはかりました。七年間未活動だったある同志は、議員や支部の訪問が繰り返されるなかで、三年前から当月分と未納期間二カ月分の党費を納めています。

 四つめは、転入者の活動への配慮です。支部が喜びと期待で転入者を迎えていることを伝え、新しい土地で困っていることがないか声をかけ親身に相談にのるなかで、転籍を機に「ちょっと休みたい」といっていた人が元気にがんばっている例が、いくつも生まれています。

三原則にもとづき今日の党活動保障する財政へ

 党費納入で、とりわけ担当者が「必ず前月より前進する」という固い決意で支部長、財政担当者をはげますこと、財政担当者会議で学習をすることで担当者の姿勢の変化も生まれ、九一年四月からこの八月まで七十七カ月間、前月と同じ月はあっても減らさず前進を続けてきました(拍手)。当月の納入率は八二%という水準です。

 中央委員会報告では、国民大衆の力を得ながら、党の財政活動はかならず保障できることが強調されました。

 この間、東部地区党は党費問題で系統的にとりくむ一方、機関紙の一〇〇%集金、大衆に依拠した募金活動を重視し、機関財政の健全化に努力を続けてきました。

 財政三原則にもとづきながら、全党員結集を強め、今日の党活動を保障できる財政活動を強めるために、いっそう奮闘する決意をのべて発言を終わります。(拍手


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