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1997年9月25日付「しんぶん赤旗」

日本共産党第21回大会

小沢党首の地元で無党派層と共同


 私は、大会決議案と中央委員会報告を支持し、決議案第二章の(9)「民主的改革の国民的多数派の結集を」を深めるために、地区委員会のとりくみについて報告し討論に参加します。

 岩手中部地区委員会は、岩手県中部の穀倉地帯、四市七町二村の十三自治体に責任を負う党組織です。悪名高い小沢一郎新進党党首の選挙区(衆院選岩手四区)と重なる地域でもあります。

地区党史上最高の14議席を確保して

 私は九三年の総選挙で、岩手二区(当時)の党公認候補者としてたたかいました。

 「自民か非自民か」の偽りの対決論がマスコミによってふりまかれるなか、小沢一郎氏の一人勝ちでしたが、他党候補者が軒並み得票を減らすなか、わが党は、得票・得票率ともに前進させました。(拍手

 第二十回党大会後、私は地区委員長になりました。最初の試練となったいっせい地方選挙では、東和町と沢内村で議席空白を克服、ひきつづき中間地方選挙で現有議席を維持したことにより、今日地区党史上最高の十四議席を確保して大会を迎えています。(拍手

 六中総決定をうけて、地区委員会は第二十回党大会がよびかけた「悪政に反対する広範な人びととの共同を発展させること」に本格的にとりくみました。

農業シンポ開催が画期となって…

 画期となったのが、九六年九月の「農協と地域農業を考えるシンポジウム」の開催でした。このシンポには県下最大の穀倉地帯である胆江地方から三百五十人の農民・農業関係者が参加し、近隣の自治体から市長、議長、農業委員会長など、地域の有力者のほとんどが参加しました。会場を提供してくれた胆沢町農協の組合長が、「農協の行事でもこんなに集まることはない。うらやましい」とあいさつするほどでした。

 九五年十一月に北上市で開催した農業・コメシンポジウムには二百人が参加しました。

 こうしたとりくみも反映して、その後の総選挙で地区委員会は国政史上最高の得票・得票率、有権者比得票率を記録し、松本善明衆院議員の当選に貢献できたと確信しています(拍手)。小沢氏の出身地である水沢市と同氏最強の地盤になっている胆沢町と前沢町では、比例代表では日本共産党が新進党につぐ第二党になりました。

 九七年七月にひらいた松本善明衆院議員の国会報告会には地区党組織単独では史上最高の五百人の参加をえ、北上市老人クラブ連合会の会長が「個人の立場でだが、日本共産党に期待する。スジを通す政治を貫いているのは、日本共産党だけ」とあいさつしました。

 大型店進出に悩む商店街関係者との懇談もすすめ、シンポジウムの開催を計画しています。老人医療費無料化で有名な沢内村でも、新しい村長による無料化見直しに反対するシンポジウムの開催を支部とともに準備しています。

 現在、胆江地方最大の事件が、地方大手建設会社の倒産です。小沢派の元県議がこの建設会社の実質的なオーナーです。政党では日本共産党だけが対策本部を設置し、地域労連や民商とともに労働者や下請け中小企業を救済する活動に全力をあげています。

 本当にいま、住民のなかで党の姿が見える活動をすることがきわめて重要であり、こうした活動が、地区委員会が大会前に日曜版で前大会水準を回復した力ではないかと思っています。

 しかし、週一回の支部会議開催、中央決定の読了率、党費納入率など、いずれも低い水準です。全国の経験・教訓にしっかり学び、地区委員会の弱点を克服するために全力をあげたいと思います。(拍手


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