日本共産党

2002年6月26日(水)「しんぶん赤旗」

横浜市議会

「市民の党」2議員除名

自民、公明、民主など議決

日本共産党 除名に反対、陳謝が妥当


 横浜市議会は二十五日、本会議を開き、自民党、公明党、民主党、みらいの四会派が、「市民の党」所属の二人の議員を、本会議場の議長席と議会事務局長席を占拠した問題で除名する処分を多数で決定しました。

 日本共産党は、除名処分には反対、処分の内容を公開の議場での陳謝を求めるにとどめるよう主張しました。神奈川ネットは、処分自体に反対しました。議員の身分を取り上げる除名処分は、同市議会では初めて。

 問題が起きたのは、五日の本会議で、「市民の党」の井上さくら、与那原寛子両議員が、開会前から議長席などを占拠。議長の再三にわたる議席への着席命令を無視し、約六時間にわたって本会議を空転させました。

 その後、懲罰特別委員会が開かれましたが、両議員は非を認めないという姿勢に終始しました。

 この問題の背景には、自民、公明、民主などの会派が、今議会から、「日の丸」の本会議場への掲揚、少数会派の発言時間削減を多数で強行した問題があります。

 二十五日の本会議で、日本共産党は、手塚勇夫議員が態度を表明。「市民の党」議員の行為について、「実力で議会の秩序を乱し、品位を傷つける以外のなにものでもなく、許されない」、地方自治法の条項に反するものと指摘しました。

 同時に、「日の丸」掲揚、少数会派の発言時間削減には反対の態度を表明。この問題での議会運営について「全会一致となるよう努力する」との合意事項を無視して多数で強行されたことについて、こうした背景を考慮すれば、「公開の議場での陳謝がもっとも妥当な処分」と表明。「今回のような場合、市民から負託を受けた議員の権利を議会の多数で奪う除名処分は、妥当とはいえず、議会の裁量権の限度を超えたもの」と批判しました。

日本共産党が声明

 日本共産党市議団は同日、この問題で声明も発表しました。

 このなかで両議員の行為が懲罰の対象として厳正な処分が求められるとした上で、問題は懲罰の内容であり、自民、民主、公明、みらいの多数で、最も重い処分である「除名」にして議員の資格をはく奪したことは「断じて認めるわけにはいかない」としています。

 【声明全文→


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp