私たちも読んでます

声上げる人たちに励まされて

写真・のじまさとこさん 医療関係事務職

私の楽しみにしている記事の一つは、労働問題に関係するものです。なぜなら読者の一人として、デモや抗議行動の本質は、自分たちの暮らしを豊かにする、未来を守るためのものなんだと伝えたいから。

今年2月はじめにロンドンで行われた教職員を中心とするさまざまな職種の賃上げ要求のデモやストライキの記事を興味深く読み、写真もじっくり見ました。赤旗記者が取材に向かうために地下鉄に乗っていたら、両手にコーヒーとパンを持った乗客(実はデモに向かう途中だった高校の数学の先生)に「一緒にデモに行かない?」と声をかけられたエピソードは本当にいいなぁ!と思い、「わたしもいつかこういうポップな誘いかけがしたい~」とあらためて思いました。世界各地で働く人が大切にされる社会を目指して立ち上がっている人々を見ると、とてもうれしくなります。

今の日本社会では、労働問題に限らず自分の困っていることや「おかしい」と思うことについて、何か発信したり抗議行動することは簡単なことではないと思います。また、自分自身が声をあげ、社会を変えられるということがリアルに感じられないかもしれません。でも、「赤旗」には何かのきっかけで声をあげるようになった人の姿がたくさん載っています。もっと多くの人に知ってもらいたいです。

(のじま さとこ 医療関係事務職)