日本共産党

 安倍晋三自民党新総裁の就任について

2006年9月20日 日本共産党幹部会委員長 志位和夫


 5年間にわたる小泉政権のもとで、自民党政治のゆきづまりは内政・外交のすべての面でいっそう進行し、国民の苦難は耐えがたいものとなった。安倍新体制にこのゆきづまりの打開を期待することはできない。それどころか、安倍氏のこれまでの政治的言動をみるならば、安倍新体制のもとでこのゆきづまりはますます深刻なものとならざるをえないだろう。

 とりわけ、侵略戦争と植民地支配の問題についての安倍氏の態度は重大である。首相在任中、「靖国参拝」をくりかえした小泉首相でさえ、「植民地支配と侵略」への「反省」をのべた95年の村山首相談話と認識を「共有」するとしていた。これにたいして安倍氏は、政府が公式に表明した歴史認識を共有することをかたくなに拒否している。

 安倍氏のこうした歴史認識における重大な逆行、憲法改定への強い志向にたいして、多くの日本国民と少なくない国ぐにから危惧と批判の声があがっていることは当然のことである。

 日本共産党は、自民党政治に正面から立ち向かう「たしかな野党」として、安倍新体制ときっぱり対決し、憲法と教育基本法の改悪などわが国の進路を危うくする悪政の進行を阻止することに全力をつくすとともに、国民の切実な要求を実現するために国会の内外で奮闘する。


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