日本共産党

2004年12月20日(月)「しんぶん赤旗」

“感謝ですて”と被災者

小千谷 住宅修理、物資届けボランティア

中越大震災


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全国から寄せられた支援物資を前に必要な物を探す被災者=19日、小千谷市



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和室の土台から修復をする日本共産党ボランティア「大工隊」の大工さんたち=19日、小千谷市

 新潟県中越大震災で、日本共産党全国救援センターは十九日、とくに被害の大きかった小千谷市で、雪の季節に向けて急がれている住宅の応急修理や、スーパーが廃業してしまった地域への物資届けなどを行いました。

大工さんら活躍

 福井などから参加した大工三人、瓦職人一人を含む七人が同市四ツ子の金子栄輝さん(74)、エネ子さん(68)夫妻の家の床下の土台部分と床を修復しました。

 金子さんの家は「半壊」の認定を受けています。「地元の大工さんは、雪前の外回りで忙しくて、来られなくて…」と修復の要望が出ていたのは、茶の間の床と床下部分。床が下がっていました。畳と床板をはがすと、床を支える根太(ねだ)も大引(おおびき)も傷んでいました。

 エネ子さんは「本当に助かりました。職人さん、いい仕事してくれまして、感謝ですて」とうれしそうです。

 午前八時半から修復を始めた福井の建築士、東出誠さん(57)らは「予定通りの仕事ができました」とのべ、作業を昼までに終えて福井へ帰りました。

スーパーが廃業

 北海道や大阪府、神奈川県などからの二十人は、同市津山町に物資を届けました。

 この地区は、地域のスーパーが被害を受け廃業になりました。現在、お年寄りの足では約五十分かかる場所にしかスーパーはありません。バスも一日三本ほどしかないという同地区では、車のないお年寄りにとっては大変です。

 救援センターのボランティアが、持ってきた物資を広げると、すぐに人だかりが。ボランティアは「何人家族ですか?」「じゃあリンゴは五個はいりますね」と話しかけながら物資を渡します。お年寄りが重そうに持っていた物資は、中学生のボランティアが自宅まで運びました。

 白菜を大事そうに抱えた高野トシさん(82)は「こういうのが頼りなんだって。年寄りはあんまり歩けないんだって」と話しました。



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