日本共産党

2004年12月18日(土)「しんぶん赤旗」

豚汁、2万食を突破

中越大震災で党救援センター


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具がたくさんの豚汁で体があたたまります=16日、新潟県小千谷市・総合体育館

 新潟県中越大震災で、復旧・復興支援に奮闘する日本共産党全国救援センター(長岡市)が十月二十九日から始めた被災者のための豚汁の配食が十七日までに二万食を突破しました。

 これまで、一日一回から二回の配食が五十日間、ボランティアの手で続けられてきました。大きな鍋を使用し、最大、一日に千五百食分をつくり配ったことも。被災者が避難所などで毎食、おにぎりとパンだけで食事を済ませているときに、「温かいものを食べたい」という切実な要望に応えました。

 長岡市が作成した避難所、日付ごとに提供元・内容を書いた「炊き出し実施状況」には、他団体とともに「日本共産党救援センター 豚汁六百食」などとありました。

 林通文党救援センター責任者は「センターの活動の誇りの一つです。運ぶときに少しでも冷めないように毛布でくるむなど、ボランティアのみなさんが工夫しています」と語っています。

 十六日夕方には、避難所になっている小千谷市総合体育館(二百六十二人が避難中)などに三百食が届けられました。

 新日本婦人の会の柏崎支部や同新潟支部を中心にしたボランティア八人が、三時間かけてつくりました。野菜などは、農民連を通じて全国の農家から寄せられたものです。

 野菜を刻んでいた菅家美枝子さん(67)=新婦人柏崎支部=は「寒くなってきたので、温かいものを食べて、心の痛みも癒やしてもらえればありがたい。喜ばれるのが一番うれしいですね」と話していました。

 避難所で豚汁を配膳していた川崎市の山野直美さん(21)は「募金をしようと思ったのですが、自分がボランティアとして行くのが一番、役に立てるように思えたので。……」と話していました。

 約一カ月間、豚汁が届けられた小千谷市桜町の西部開発センターには、この日も二十五食分が。夜の食事係をしている地元の伊東晴代さん(35)=四児の母=は「普段、お弁当ばかりなので、あったかい汁物をもらえて、うれしい。野菜、具がたくさん入った豚汁で栄養補給ができています。いつもありがとうございます」と笑顔で語りました。



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