日本共産党

2004年12月11日(土)「しんぶん赤旗」

米法律家と不破議長が懇談

マルクス、エンゲルスの未来社会論をめぐって


写真
ピーター・アーリンダー氏(右)と懇談する不破哲三議長=10日、党本部

 日本共産党の不破哲三議長は十日午後、党本部を訪れた米国のウィリアム・ミッチェル法科大学院(ミネソタ州)のピーター・アーリンダー教授と懇談しました。不破議長の著書『「ゴータ綱領批判」の読み方 マルクス、エンゲルスの未来社会論』(英語版)を読んだアーリンダー教授から、来日の機会を利用して、「未来社会論」についてより深く知りたいと申し込まれたものです。

 アーリンダー教授は冒頭、「マルクスやエンゲルス、レーニンの言葉を歴史のなかでどう認識するかという不破議長の分析方法に、大きな刺激を受けた」と今回の訪問にいたったきっかけを説明。社会主義・共産主義社会における生産と分配の問題、資本主義から社会主義への移行期の問題、米国や日本など発達した資本主義国での社会変革の道などについて質問しました。

 不破議長は、「マルクスやレーニンを歴史の中でとらえているとの評価は、私にとってうれしいことです。『マルクスをマルクス自身の歴史の中で読む』は、私の研究の合言葉ですから」と応じました。

 双方は、マルクスの生きた時代と現代との間の巨大な変化、にもかかわらずマルクスの資本主義分析の有用性が現代の米国で注目を集めていること、などについても話し合いました。

 アーリンダー教授は、米国の進歩的法律家組織「ナショナル・ロイヤーズ・ギルド」の議長を務め、一九九七年に言い渡された緒方宅盗聴事件の東京高裁判決に立ち会い、さまざまな支援をしてきました。同教授はまた、二〇〇一年二月に米原子力潜水艦グリーンビルが愛媛県の水産高校練習船「えひめ丸」に衝突し多数の犠牲者を出した事件でも被害者弁護団の中で重要な役割を果たしました。懇談には、日本共産党の緒方靖夫国際局長、森原公敏同次長が同席しました。



もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp