2004年12月7日(火)「しんぶん赤旗」
全国建設労働組合総連合(約七十万人)は、新潟県十日町市で一部損壊した住宅の応急修繕をおこなっています。一人住まいのお年寄りなどから「こんなにまでしていただいて、いいのでしょうか」と歓迎されています。
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全建総連の応急修繕ボランティアは、三日から九日までの一週間で、全建総連東京都連合会、東京土建など首都圏を中心に延べ三百人の組合員が参加します。
十日町建築組合の協力をえて、震災で住宅に軽微な被害をうけて高齢者や障害者世帯を対象に実施しています。六日までに百軒を超える家で応急修繕や住宅診断を終えました。
二階の壁がはがれ落ちた山田郁子さん(69)宅では六日、川崎市からかけつけた内藤勝義・川崎建設労働組合連合会会長ら三人が、電動のこぎり、電動カンナを持ち込み、鮮やかな手さばきで修繕していました。
「地元の職人さんは、ひどく壊れた家を直すのに忙しくて」。修繕をあきらめていた山田さんにとってうれしい助っ人です。「他人様が家に入るのは不安だったけど、近所の人から、“あの人たちは大丈夫だよ”といわれたので。でも来てくれた人たちを見てすぐ安心しました。しかもただでしょ。助かりますよ」と話します。
大江拓実・全建総連書記次長は「全国からのカンパで、ベニヤ板や角材などの材料も調達しています。“本当にただなんですか”とお茶をだすたびに繰り返し聞く人やいつまでも見送ってくれる人もいます。職人たちも“こんなに喜んでくれてやりがいがある”とはりきっていますよ」と話していました。