日本共産党

2004年11月26日(金)「しんぶん赤旗」

仕事と働くルールを たちあがる若者たち

“送別会開いたら解雇”

組合加盟、予告手当払わせる

ブックオフのアルバイト


 大手古本チェーンのブックオフでアルバイトとして三年間働いてきた東京・品川区の二十七歳の男性が、勤務時間外に職場の仲間の送別会を開いたことを理由に、アルバイト仲間九人とともに解雇されました。六月のことです。納得できない青年は、民青同盟の仲間に相談。労働組合に入って交渉し、謝罪させ、解雇予告手当を支払わせました。

 解雇の口実とされたのは、送別会に多数のアルバイトが参加したために、他店から応援が必要になったというものです。

 男性は、店長ら三人との面談で、「店に断りもなく送別会を計画したことを反省していない」「お前はダメ人間」などと罵倒(ばとう)され、退職届を書けと迫られました。

 男性が、「辞めたくないです」「考えさせてください」といっても、「何を考えるんだ」「退職届を書かなければ、帰さない」といって二時間にわたって責めたてられたといいます。

 とうとう退職届を書いてしまった男性は、民青同盟の地域班の会議で悔しさいっぱいにいきさつを語りました。同盟員は憤慨し、品川区労連の元幹部の力も借りて会社に交渉を申し入れましたが、「労働組合でないものと交渉には応じられない」と拒否されました。

 そこで男性は、アルバイトでも一人で加入できる「首都圏青年ユニオン」に加わり、本社に団体交渉を申し入れました。

 店長のほか本社の担当者が交渉に応じ、青年ユニオンの役員が「いきなり解雇するなど法律上許されない。謝罪せよ。解雇予告手当を支払え」と迫ると、会社側は動揺。店長が「いきなり解雇したのは申し訳なかった。配慮が足りなかった」と謝罪し、和解金四十万円を支払いました。

 男性は、「ぼく一人で店に乗り込んでもとりあってくれないし、取り囲まれて、いいようにやられていたと思う。労働組合に入り、労働者の権利をふまえてたたかうって力がある」と話しています。



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