日本共産党

2004年11月24日(水)「しんぶん赤旗」

癒えない悲しみを胸に

中越地震追悼式 1日も早い復興誓う

小千谷市


 新潟県中越地震は二十三日、発生から一カ月目を迎えました。被災地では、住民たちが癒えない悲しみを胸に、亡くなった肉親や知人たちへの祈りを静かにささげました。

 小千谷市では午前十時から、市主催の合同追悼式が開かれ、市民ら約六百五十人が参列。小学生三人を含む市民十二人の犠牲者の霊前で、一分間黙とうしました。同県の泉田裕彦知事が「この困難な状況に打ち勝ち、郷土の一日も早い復興を実現することが、震災の犠牲となられた方々に報いる唯一の方法と固く信じ、復興に全力を尽くす」とあいさつしました。

 いまもなお約二百人が避難生活を送る長岡市・長岡農業高校体育館でも、被災者やボランティアらが、被災し亡くなった人たちに追悼の意を込め、黙とうを捧げました。

 本震が起きた午後五時五十六分。避難所に集まった全員で黙とうしました。避難住民を取りまとめている同市蓬平町の町内会長・諏訪弥須雄さんの呼びかけで住民らは、全国各地からきているボランティアらに、この一カ月避難生活を支えてくれたことに感謝して、大きな拍手を送りました。

 震度7の激しい揺れで家屋の41%が全壊、四人が亡くなった川口町。星野和久町長の町内放送の呼び掛けで、発生時刻の午後五時五十六分、町民たちが震災の犠牲者に一分間の黙とうをささげました。

 まだ倒壊した家屋が散在する同町田麦山地区で、農業小見栄一さん(72)は「棚田も液状化や地盤沈下でだいぶやられたが、くよくよしても仕方ない。来年も田植えをやる。頑張ってコシヒカリを作るよ」と白い歯を見せました。



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