日本共産党

2004年11月20日(土)「しんぶん赤旗」

タイトルカット

ティッシュ配って3年…

「労働者の権利 学んでみませんか」

「請負・派遣ユースねっと」結成

あなたは1人じゃない



 街角で企業広告のチラシやティッシュを配る青年たち。その多くが、登録型の請負労働者です。働き方に不満があっても、不満をいいあう機会もありません。こうした青年たちが働く権利の学習や情報交換、交流をしようと「請負・派遣ユースねっとワーク」をこの秋に結成しました。


写真

派遣・請負のひろばホームページ

 代表の植松露央沙(ろおざ)さん(23)は、ある請負会社に登録して、都内でチラシやティッシュ配りの仕事を三年間つづけています。

 植松さんは、平日は三つの現場をかけもち。自宅を午前六時前に出て、最後の現場が終わるのは午後八時ごろ。「疲れきってバス停のベンチで寝入ってしまい、気がついたら夜中の一時。家まで歩いて帰ったこともある」といいます。

終了まで13時間

 通勤時間を除いても、仕事開始から終了まで十三時間はありますが、賃金が支払われるのは、配布時間の九時間三十分だけ。現場から現場への移動時間も、配布の準備時間も後片付け時間もただ働きになっています。時間給千円から千二百円。土、日曜日も仕事を入れ、月二十四日実働しても、月収は十六万円程度。

 植松さんは、同じ境遇に置かれている仲間の声をあげていこうと考えました。といっても、同じ会社に登録していても、現場で会うのが初対面という場合が多く、仲間を集めるのが大変でした。

 何度か現場でいっしょになった仲間に仕事の前後に積極的に話しかけるようにしました。メールのやりとりで親しくなった仲間に、「私たちの働く権利について、学んでみませんか」と誘いました。夏以降、数回の学習会をしました。当初、劣悪な労働条件を「当たり前」と思っていた仲間も、「雇用契約書も給与明細もない」「急病になっても休めない」「現場到着、仕事を始めるのも、終るのも、休憩だって携帯で会社に報告しなくちゃいけないのに、全部自腹。おかしいんじゃないの」と不満が次々に。「まるで『不満話し合い大会』みたいになってしまった」と植松さん。

 「私たち、独りぼっちや不利な立場になりやすいね」「同じ境遇の人とコミュニケーションがとれるネットワークをつくろう」となりました。

20数人で「宣言」

 十月下旬に都内で初めて「請負・派遣で働く人のつどい」を開き、二十数人が参加。出された声をもとに、「休憩を含む拘束時間に給与を支払うこと」「きちんと雇用契約を書面で結ぶこと」「給与明細をだすこと」などの「会場宣言」を発表しました。

 携帯交流サイト「派遣・請負のひろば」(http://www.pocketstreet.jp/home.php?id=48017)も設置し、12・12全国青年大集会の内容や、「労働者のぷち(小さい)権利集」を発信しています。

 すでにアクセス数は千人を超え、掲示板には、「大阪に住んでいて派遣の仕事してます。単独ではとてもやっていけない(昼間週五日入れても多くて十万ちょいってどうよ…)から塾の非常勤講師とのかけもち」との投稿があいついでいます。

 植松さんは「まだ手探り状態だけど、『あなたは一人じゃない。がんばろう』とどんどん声をかけていきたい」と話しています。



もどる
「戻る」ボタンが機能しない場合は、ブラウザの機能をご使用ください。

日本共産党ホームへ「しんぶん赤旗」へ


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp